就職などの面接試験で
「では、〇〇さんのほうから何かご質問はありませんか?」
と聞かれることは少なくないと思います。
このブログをお読みの方は、その際、質問されますか?
また、どんな質問をしますか?
私は、もしもこの次就職試験を受けることになったら、これを聞こう!
これを聞いた方がいい、と思う質問があります。
以下、3つ挙げます。
1.社訓はありますか?
あるいは、毎日唱和する言葉などあれば教えていただけますか?
これは、その企業の歴史や方針、企業風土を理解するのにとてもいい質問だと思います。
正社員かどうかにもよりますが、「ありません」という場合、比較的新しい体質の会社で、「あります」という場合、比較的古い体質の、昭和的な企業である場合が多いと判断できます。
そして、「あります」と言う場合、どんな文言か教えてもらって、メモして帰り、ググってみることをお勧めします。
面接のその場でどんな意図で唱和してるかなども尋ねてみたらいいですね。
自分が「社訓ある」「社訓なし」の、どっちに向いているか、よく考えた上でこの質問はしたほうがいいでしょう。
絶対に再就職したいと考えていて、とにかく仕事が必要で、「企業体質うんぬんはどうでもいい!」と思っているなら、聞かない方が身のためかもしれません。
でも、たとえそうであっても、この質問はあえてしてみられることをお勧めします。その理由は、後述します。
2.兼業、副業は認められていますか? また、どの範囲で認められていますか?
この質問に付随して、リモートワークは実施されていますか?
なども、聞いても当たり障りなく、かつ企業風土を知るためにいい質問かもしれません。ただ、業種によりますね。
これも、企業体質や職種の理解にいい質問だと思います。
一般的には「認められている」ほど企業体質が新しいと言えるのかもしれません。ただ、社外秘が多い職種内容だと「同業他社は×」というのはごく当たり前のことなので、熟慮の上で聞くようにしましょう。
リモートワークに積極的かどうかも、その会社の幹部の体質、職場の雰囲気、勤務評価がきっちりしているかどうかがうかがい知れる質問だと思います。それから、リモートワークをどう評価されるかも確認しておきたいところです。
リモートワークをきちんと評価できるシステムを持っている企業では、自分もそれなりに成果が上げられることが条件ではありますが、
「なんとなく気に入られている社員だけが評価される」
「長時間職場で働く社員の評価が高い」というような不愉快を味わわずに済むんじゃないでしょうか。
3.社員の満足度を調査する制度はありますか?
これは結構「攻め」の質問です。
社員の満足度を諮るアンケートを実施してる企業は、まだそんなに多くないんじゃないでしょうか?
なので「あります」という返答が返ってきたなら、それはよほど「自信のある企業」だと読めます。さらに、それに対するフィードバックを実施してるなら、かなり人事部に専門性が感じられます。
とはいえ、そんな企業はまだごく一部しかないでしょうね…。
「ない」と返答されたら、「それでは仕事に行き詰った時に相談できる部門などはありますか」という質問も可能かと思います。
ただ、中小企業だと「部門」はない場合が多いでしょうから、「上司が気軽に相談に乗ります」「職場全体で一緒に考える雰囲気があります」などと言われるだろうと想像します。
しかし、そういうふわっとした返答だと、実際パワハラまがいの行為に遭ったときや職場全体の慣行そのものに問題がある場合、それこそ行き詰ってしまうので、要注意です。
さて、「社訓はありますか?」を聞きたいと考えている理由は、私自身が就職した会社が、
を半ばパクった社訓を唱和していて、最終的にそれが退社の大きい動機になったからです。
社員を過労自殺に追いやった企業の社訓を、それも本家本元の電通がすでに捨て去ったのに、未だに唱和している企業など信じがたいことです。
しかし、存在していたのです。
入社して3年くらい知らなかったんですが、4年目に新入の同僚に聞いて、かなりショックでした。
上司に直訴しましたが、創業者はじめまったく改める気はなく、
もはやこれまで
と退職の決め手になってしまいました。
もといた企業がまともであればまともであるほど、「まともでない企業」を見分ける能力は育っていないものです。
世の中に、「えー!そんなことがまかり通るのか?」とショックです。
ずーっと残業代が支払われていた企業にいたら、「残業しても残業代が出ない会社」など、想像もできないことでしょう。
しかし、そんな企業は少なくないのです。
「残業代は支払われていますか?」というド直球ストレートな質問を投げたいですが、「残業はありません」という返答で実際は残業が日常茶飯事ということもあります(ありました)し、入社前からそんな質問だと嫌がられることもあるので、くれぐれも、熟考の上、質問したいところです。
仔羊おばさん