50~60代女性の転職 from55life

長年のワーキングマザー経験から綴る今

怒りっぽくなるのは「老化」の一つの表れということを自覚するだけでカスハラはきっと減る

先日、病院の窓口で何やら文句を言っているおじいさん。

ずっとずっと言い続けて止まりません。

窓口の方の態度ではなく、何かの書類に関することのようでした。察するに、制度そのものがお年寄りに優しく/易しくなっていないのです。

漢字を「優しい」「易しい」二つ書いたのには意図があります。

その方の事情はその会話だけでは理解することはできなかったのですが、ワタクシも最近、ものすごく悔しい思いをしたことがあります。

英語の授業の振り替えに関するものです。

授業の振り替えがスマホでできるようになっています。

6月に何回か振り替え、ワタクシもこの振り替えについて満足していました。

ところがです。

この秋に振り替えようとしたら、スケジュールの都合で現地校の授業に振りかえることができない。

で、ワタクシは調べに調べ、振り替えの1か月前に学校のスタッフに相談しました。

でも、ダメでした。

オンライン上で振り返ることのできないクラスには振り替えることがスタッフにもできないのです。

受け入れ先のクラスが人数いっぱいとかならワタクシも納得がいきますけど、そうではなく、単に単に「スケジュールの都合上2週以上前のクラスに振り替えることはできない」という仕組みになっているのです。

ワタクシは、自分の受けられないレッスンが先週の木曜日にあることを1か月前に把握し、スタッフに「そこを何とか……」と頼んだのですが、オンライン上でできないシステムになっているスケジュールはとにかく「ダメ」の1点張り。

ワタクシは窓口で怒ることは抑えきりました。

スケジュール上できなくなっている理由は、スタッフによると「2週間さかのぼる振り替えはできない」なんですけど、ワタクシが元・語学の教師として理由を考えるに、それを許容してしまうと、1週間のうちに授業をつめつめで2回、3回履修することになると習得に難が生じるからではないかと2,3日かけて自分を納得させました。

振り替え自体は現地校に行くことに固執しなければ、オンラインレッスン振り替えもありましたし、新宿まで出る……という方法も見つけられました(すべて自分でオンライン上で見つけました)。

これが何で怒りに発展するのか。

わからない方にはわかりませんね。

6月に「また秋に来たらこのクラスに来ますね」と、クラスメイトと別れたのです。

6月には振り替えられたものが11月には振り替えられないシステムになっている。

 

こんな時、老人のワタクシは思うわけです。

昔なら、電話1本、電話1本で解決できた問題です。

大阪の学校から現地の学校に電話して、人数いっぱいなら「ダメ」とか、そういうのはいいんです。

でも、理由は単に授業スケジュールの都合。

きっと、今回のワタクシのケースの場合、電話の時代なら難なく振り替えはできたことと思います。

授業内容の消化不良など、1週間に1回のレッスンでも起きていることですし、実はオンラインレッスンでも2週以上前の振り替えスケジュールに事実上なっているのですよ。

 

こういうケースは結構あって、人と人がものごとを解決していた時代を生きてきた者からすると、逆に不便になっているのです。

でも、今は機械上できないことは誰にもできない、となる。

もうすでに「機械のやり方に人間が従う」時代になっています。

 

さて、ワタクシが憤懣を抱えて3日ほど悶々としました。

でも、怒りを抑えたのには訳があります。

それは

腹が立ちやすいのは老化の表れ

と知っていたからにほかなりません。

 

医療系の真面目なテレビ番組でやっていたのです。

年とると怒りが抑えられなる。

自分には自分なりの理由もあるんです。

昔なら……と思ってしまう。

自分が経験してきた過去もある。

ワタクシは接客業をやってた時もありましたから、そういう時にお客様にとって理想的な解決にならなくてもとりあえず頑張ってみる、みたいなことはしてきましたし、日本語学校で学生の問題にあたる時にも「ある教師は厳しく」「ある教師は寄り添う」というような役割分担もしてきました。

最後は皆、ルールに従ってコトを進めるしかない、というのは変わらないのですけれど、そうやって接するうちになんとなく双方が歩み寄っていく。

自分は誠心誠意やってきたけど……。

という思いもこみ上げてきます(きました)。

もちろん一方で、自分も冷たい対応をしたこともありますから、それは忘れないでおこうと思っています。

 

とはいえです。

憤懣やるかたないことも起こってきたりします。

 

しかし、それは「老化」の表れ。

 

これを全ての老人が理解していれば、

カスハラ

止まらぬクレームの嵐

はおさまってくように思います。

少なくとも今よりはましになる。

最初に書いた病院窓口のおじいさんも文句を言ってる時に他の人が何を言っても火に油を注ぐだけで、解決にはならないことは目に見えていました。

怒ってしまうともう、ずーっとそれがおさまらないのです。

「自分が正しい」と信じているから。

 

でも、それも老化!

 

ワタクシも、現地校で友人に再会できなかったのは寂しかったけど、オンラインでまたそれ以外の方とお会いできたし、オンラインレッスンてこんなのかあ、と視野を広げることもできましたので、まあ怒りを抑えてよかったです。

 

その後、病院の受付当たりの告知板に

「ひどい態度の患者さんは診療を断る場合があります」(すみません。正確な文言は忘れましたけど、要はそういうことです)

という張り紙が貼られていました。

( ̄▽ ̄)

猫 張り紙 に対する画像結果

仔羊おばさん