50~60代女性の転職 from55life

長年のワーキングマザー経験から綴る今

ワーキング・ファーザー&マザーの問題…

最近、ジェンダーの問題をよくテレビ・新聞などで目にする。

日本の経済の活性化のためにもダイバーシティーは大切だから、女性が活躍する社会にしないといけないという。

ワタクシが大学生の頃、まだ「ジェンダー」という言葉はなく、

男女差別問題

とか、

婦人(女性)労働問題

母子家庭問題(「ひとり親世帯」とかあまり言わなかった)

などという言葉でそういう問題を表現していました。

実は、ワタクシの大学卒業時の論文のテーマは「婦人労働問題」だった。

まあ、男女差別に反対なのは言うまでもないことです。

でも、日本語学校のスピーチコンテストのテーマなどで、このジェンダーの問題を話す学生がいたりすると、ワタクシはかえって冷めていまして、どっちかというとジェンダーなんか

聞き飽きた!

というのが正直なところでした。

 

ですので、このブログでもジェンダーとか男女どうとか、そういうことを書きたいと思ったことはありません。

 

ではなぜ、今日に限って書く気になったかというと、それは、

次男がかかった「統合失調症」について書きたい、と思ったからで…。

え?

なんで?

それとジェンダーってカンケーある?

と、人からは思われるんでしょうけど…

 

ワタクシがこの3月で仕事を辞めた理由は、一つに絞れるものではなく、複合的なものです。

例えば「電通鬼十則のパクリ社訓」とかですね。

でも、この次男の統合失調症のことも大きい引き金になりました。

家族の病気で仕事を辞めるってことが

妻側が辞めるってことが

ジェンダーの問題の本質とはワタクシは思いません。

逆なんです。

↑ どう「逆」なのか後で書きますね。

 

今日は、ワーキングファーザー&マザーの問題を書きたいなと思います。

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皆さんは「酒鬼薔薇」事件=神戸連続児童殺傷事件(1997)を覚えてらっしゃいますか?

殺された子供の首が校門に置かれたりした事件で、ものすごい衝撃が大きかったです。

1997年って阪神淡路大震災の2年後ですよ。

地域的にも近い所でこの事件は発生しました。

2人の子供が殺されました。

そう、震災の後、関西人はとっても多くの涙を流しました。人の命の尊さを、大人も子供も心に深く刻んで生きていました。

そんな中、14歳のまだ子供みたいな子が、小学生を次々殺すなんて、信じられない事件でした。

事件の直後、もちろん被害者の小学校で保護者対象の説明会が開かれました。

集まった父兄の足元がテレビ画面に映されたその時…。

ワタクシは、「ああ…日本はだめだ…」って思いました…。

なぜって……?

日本全国を震撼とさせるくらい、びっくりするような、

何年に1回あるかないかくらいの、

ショッキングな事件の直後なのに。

学校に集まっているのはお母さんたちばかり……。

夫婦そろって、じゃないの?

もちろんひとり親ならしかたないけどね。でもね。それにしてもね。

夜なのに。

昼間でもないのに。

例え昼間仕事があったって。その日も仕事だとしたって。

そんな日くらい職場に言って、早く帰宅して集会に参加するのが

(; ・`д・´)

男であれ女であれ当然のことではないの⁉

それが「親」なんじゃないの?

「社会」人ってさあ。仕事をしただけで社会人?

社会を支える者であるからこその「社会人」ではないの?

その時のワタクシの失望感は大きかった。

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昨年、次男の統合失調症がわかった後も、ワタクシは仕事、仕事でほとんど病院にも付き添えなかった。

実際、仕事どころじゃないくせに、責任感から仕事を辞めなかった。

その間、ワタクシの主人が中心になって次男の病院に付き添い、次男の面倒をみていた。

ワタクシより主人の方がリモートワークも多く、定年退職したので、時間の融通がきいたためでした。

でも、病気発覚後半年、ワタクシのほうが会社にべったりで子供に付き添えなかった。

そう、それで仕事を辞めたんです。

妻側が辞めるべきという考えは持っていません。

今回、ワタクシが次男の世話を主として担っているのは、

母だからではありません!

親だからです!

 

最近、ジェンダーとか女性活躍とか言います。

ワーキングマザーどうこう…といういい方もあります。

でも、子供の問題だって家庭の問題だって、

学校のあれやこれや、地域のあれやこれや、

社会で果たすべき責任、親としての責任…

ワーキング・ファーザー&マザーの問題なんだと言いたいです。

 

家に居場所がなくて、仕事の後まっすぐ家に帰らないという生活を日々続けている人は「ワーカー」であって「ワーキング・ファーザー」ではない。

ちゃんと「ワーキング・ファーザー」が「ワーキング・ファーザー」として生活できるような仕事環境になった時に、ようやっと「ワーキング・マザー」も活躍できる職場になってるんじゃないかと……

今日は思った次第です。ハイ。

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もう寝る…

仔羊おばさん