ワタクシは、いわゆる「日本語学校」で外国人に日本語を教えています。
若い頃に6年半くらい、40代になってからかれこれ17年、そのほとんどを専任教員としてやってきました。
このブログはそんなワタクシが50代半ばでそれまでの非正規雇用から正社員の職に転職した、
50代女性のリアル
を綴っています。
さて、教師をしているとウマの合う学生、合わない学生が当然、出てきます。
ウマが…程度なら問題はありませんが、
一緒の空間で呼吸をするのもイヤ
な学生にだって遭遇します。
学生だって、当然「好きな先生、嫌いな先生」がいるはずです。
で、学生の立場ならば「あのセンセー嫌い!」と叫んでもいいし、
罵詈雑言をネットのどこかに書き込んでもかまいません。
もちろん、そんなことをしたら、たとえ学生でも「人間性どうなん?」みたいな目で見られるくらいのことはあるでしょうが、「勇気ある告発」として受け止める方も多いでしょう。
ところが教師はすべからく、全ての学生に愛情を持って接することが大事だし、
全ての学生に愛情を持って接することが求められます。
ワタクシも、なんつーか、そういうことって教育の根本のように思います。
でも、
では、人間が全ての人間を愛することができるのか?
果たして、人間は本当にすべての人を愛することが可能なのか?
って考えたら、それってすんごい深い哲学的な問いかけと化してしまいます。
そもそも「愛」って何なの?みたいな迷宮に入ってしまいます。
でも、教師って、学生・生徒への愛なり情熱なりがないと、何かが成り立たないとワタクシも思います。
けど、教師だって生身の人間。
ワタクシも「あーもーこんな学生嫌!」とか「こんな学生と付き合うんだったら仕事やめちゃおうか」なーんて考えたこともありました。
日本語学校の世界で言えば、扱いのやっかいな学生は常勤か、よほどベテランで信頼のおける非常勤講師の方のクラスにしかいかせないと思います。
でも、ワタクシは専任としてほとんど働いてきたので、しばしば付き合うのが難しい学生を指導しないといけなくて、ものすごく苦しんだ時代がありました。
そんな時、一冊の良著に巡り合います。
こちら↓
もーこの表紙、何とかなりませんかね?
こんなにいい本なのに、地味!
本屋さんで手に取っても、買おうという気になれない地味さです!
でも、対人業務に悩む、全ての働く方にこの本はお薦めしたい良著です!
特に、人間的に合わない人と長期に渡って付き合わないといけない時、この本は効きます!
いやもー!!!
生きるのがしんどい
くらいに思っていたワタクシに、この良著は
「プロとして人間を見る目」
を与えてくれました!
この本の前半部分だけでもう十分で、実は後半は今もって読んでないんですが、
もう前半部分だけでワタクシは命が救われた
ので、後半が必要ないくらいだったんです!
この本を読んで以降は、ウマが合う学生、合わない学生、すべての学生と付き合うことが苦痛でなくなりました!
すごくないですか?
たった一冊の、それも前半部分だけで、ですよ!
本当に目から鱗(うろこ)、でした!
この本を読んで以降、ある意味でどの学生にも余裕を持って、いわゆる「愛情」を持てるようになったと感じます。
ワタクシの言う、「愛情」とは、ただの「感情」ではありません。
プロフェッショナルとしての「愛情」です。
べたべた「好き💛」って感情ではない。
学生を甘えさせる「受容」でもない。
どの人の中にも「美点」を見つける視点、とでも言いますかね。
それをちょっと持つだけで、「この学生を伸ばそう」と思えるようになったので、不思議です。
同僚や上司も同じかなと思います。
人と付き合うのは本当に苦しい。
よほどの博愛精神を持った方じゃないと全ての人を愛することは難しいと思います。
同僚や上司との付き合いに悩む人も多いでしょう。
ワタクシも、このブログで日々綴っているように、相変わらず周囲の方とのあれやこれやには悩んでいます。
対学生の指導にも悩んでいます。
でも、この「教師学入門」で読んだ「人への見方」を思い出して実践すれば、
何とか踏みとどまることもできています。
ともかくお薦めです!
なんかちょっと「お題」からは、ずれちゃいましたね💛
「良著との出会い」が「思い出」ってことで。
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仔羊おばさん