50~60代女性の転職 from55life

長年のワーキングマザー経験から綴る今

「103万円の壁」は見直した方がいいらしい。でも「働き控え」していたら、すごい損してしまう可能性もあるから気をつけて

ワタクシは10代の頃、専業主婦だった母の姿を見て、

将来は絶対に経済基盤をしっかり持った生き方をしよう!

結婚しても出産しても絶対に仕事を続けよう!

と、かたく心に誓い、大人になりました。

猫 働く に対する画像結果

理由としては、やはり経済基盤のない主婦(母)は夫(父)と対等の関係がなかったからです。

父は暴力を振るうことは、ワタクシの記憶にある限りほぼありませんでしたけど、それに近いことはありました。

酒飲んでまれに暴れるとか……。

後はPOLAの化粧品とか母が買ったりすると、父が文句を言う。たぶんちょっと高価な美顔器とかだったのかな。

で、そういうことがあると、母は自分の自由にお金が使えない。一方で父は仕事の憂さを晴らしたりするため(?)飲み屋で好きなだけ飲んで帰れなくなったり(そんな時は母が迎えに行く)、パチンコや競馬を楽しんだり(父はギャンブラーでした……)する。

父がたとえ暴力を振るわなくても、もしも万一振るったら女子供はかないません。

それだけで父には屈するしかない、という構図です。

それで、ワタクシは絶対に経済基盤を持った女性になろうと心に誓って大きくなりました。

猫 大人 に対する画像結果

衆院選以来、「103万の壁」についてしょっちゅう取り上げられています。

これ以下の年収の方からは税を徴収しない、という基準の額です。

ワタクシは当初、この「103万円の壁」について二つの考えを持っていました。

 

1つは、国民民主党党首、玉木雄一郎氏の「この103万の壁を178万に引き上げる」という案に対し、その策、ええやん!

( ̄▽ ̄)

でした。実際、ワタクシが「ピッキングと梱包」バイトを2年前していた時に、多くのパートさんがこの「103万円以下」あるいは社保料(年金も夫の扶養で)を払わないで済む「130万の壁」前で働く時間を調整していました。

業務がどんなに立て込んで人手が必要、となってもそういう方々はそれ以上働けないし、会社側も無理なお願いはできない、でもいつも働いてる職場でそういう方々は業務に習熟してるから、ほんとは別にバイトの方に来てもらうよりは壁なんか気にせず働いてくれたらありがたい、という現実があるのです。

だから、時給が上がってもこの「壁」額が上がらなければ、ますます働く時間は短くなってしまうのですよね。

だから、これが「178万」に引き上げられたらほんとに助かるわけ。

あと、学生さんもそうですよね。

それ以上だと税負担が……社保料ひかれてかえって損……なーんてことになってしまう。

 

あと一つ、当初思ったのは

えー、でも、ほんとは103万の壁なんかで止まらんと、自分の地位が上がる生き方をしたらいいから、そんな壁なんか撤廃したらいいのに……

( ̄ー ̄)

でした。

一つ目と二つ目は矛盾してます。

ワタクシはこのブログの最初の方に書いたように、女性も男性も同じように働いて家庭内でも対等の関係にあるのが良いと考えているので、103万の壁にしても130万円の壁にしても、そういうのは乗り越えて、できればもっとしっかり稼いで、夫の扶養から外れたほうがいいと思ってるんです。

年収でいうと、現時点では「160万以上」で損しなくなります(手取りが増えます)。

私自身、若い頃にこれらの額について結婚後はよく研究したんですよ。

当時と今とで「壁」額が変わっていないので、160万円以上なら働いた方がよし、というのも変わっていません。

収入に応じ、社会保険に入っておいて、年金も払い続けていればそれなりに得することは多くあります。
お勧めは厚生年金が最もよく、私学共済や国民年金よりはるかに良いです。

それでも年金額って少ないと感じますけど、扶養に入ってたりとかだと年金額は更に少なく、そうすると晩年は経済的に行き詰まり、子供に迷惑かけてしまうかも……。

 

なので、今のワタクシが心の底から言いたいことは:

1.学生さんにとって、また昨今の物価水準等々からして「非課税」年収は引き上げた方がよい、というのは確からしい。だから「103万」は引き上げたほうがいい。

2.でももし「壁」額を気にして毎年「働き控え」をしている方は、それだと将来別の面で損してしまうこともあるし、子供との時間を優先させたいとかあるとしても、もしかしてその子供に将来結構な負担を頼まないといけなくなるかもしれないということは知っといたほうがいい。

ですかね。

 

で、年収160万以上を目指すなら、いっそ正規で働くことを考えたほうがいいです。

ワタクシは転職を繰り返してきて、しかも1年契約で更新という仕事を長年していたのでボーナスとか退職金とかなかったんですけど、厚生年金に加入するような企業に勤めていれば、ボーナスももらえるだろうし、大体は勤務5年で退職金ももらえたりします。

 

私も、40代くらいでそういうことがわかってたらなあ……と今さらながら思っています。

 

仔羊おばさん