50~60代女性の転職 from55life

長年のワーキングマザー経験から綴る今

薬が変わって病状が改善した次男の最近の様子

ワタクシのつたない文章で統合失調症の病状をうまく伝えることはとてもとても難しい。

うちの息子の場合、やたら独り言を言っている(うちの息子の場合、食事中がほとんど。たぶん脳内の「誰か」と食べる順番とかの確認の会話をしているのではないかと思われる)。

「空笑(くうしょう)」これはこの病気によくある症状のようです。全く何もないのに笑う。慣れると不気味に思わなくなるから不思議。

あらゆる入り口と出口で立ち止まり、入っては出る、出ては入る。そしてそれを繰り返す。

デイケアに行こうとせず、その行かない理由が「親が何かルール違反をしたから」だとか「そんな風に追い込んだからだ」とか言って親を責める。

デイケアに行かなかったからといって家に帰るわけではなく、真冬でも外を4~5時間ふらふらと徘徊(多分)。

接する家族が嫌がるだろうことを常にやる。デイケアに行ってほしそうだったら行かない。出かけてほしくない時は出かけたがる。

電車の途中で突然降りる。

などだ。

だけど、こうして書いてみるとなんか軽く感じる。

実際にはデイケアに行きたがらない時に話をするのはものすごく大変だし、攻撃もしてくる。で、いろいろ言うとますます興奮するから、それに対し穏やかに話すけど、そしたら「どう思うんだ?」「~とは思わないの?」「どういうこと?」と聞いてくる。答えるとまた激昂する→沈黙→しつこく質問→沈黙しても答えてもまた興奮→とエンドレスに続く。

というような状態は、書いてると軽い感じがするし、対処も容易な気がするけど、実際はワタクシの心は結構傷ついているし、対処はそう容易でもない。

イヤホンを常に耳につけているが、それは音楽などを聞くためでなく何か雑音のようなものが聞こえて不快なのか、周囲の話す声や音に過敏になってそれを軽減するためであるらしい。

 

実際、病状が出ている時は病院の診察にもついて行くことが多いのだけど、それには理由もある。

理由は本人には「病識がない」これに尽きる。

なのでお医者さんが「最近、どう?」と聞いても正確なことがわからないので、とりあえずは診察のため当人に何か話をさせ、社会生活で問題が起きていないか起こしていないか事実確認のため同伴してきた家族にお医者さんが聞く……みたいな経過だ。

 

買い物を次から次へとしていた時も、本人はこの服もこの服も皮膚がなんとなく気持ち悪くて着られないからどうしても必要なのにそれを買わせないのはどういうことだ? と言っていた。で、実際買ってもその不快さは変わらないから交換や返品の沼にはまり込むけど、それを周囲に伝える言葉が出てこないし、つながらないし、はっきりした声も出せない(自分の声にも敏感なゆえ声が小さい)から、お店でも行き詰まっていた(平気で1時間押し問答をする)。

 

それがだ。

約1か月前に薬が変わってからというもの、まずは謎のお辞儀や脳内会話が激減した。

それとともに会話がなんとなく成り立つようになった。それまでは会話は成り立っていなかった。

次には、付き添われてならばデイケアに行けるようになった。

出入り口の出入り繰り返しも激減した。

 

その後の薬の量の変化(「アピリ……」を減らし「ブロ……」が増加)で、ますます大丈夫になり、自分でデイケアに行けるように最近はなった。

驚く。

( ゚Д゚)

デイケアに行ける=デイケアの活動に参加できる

ということなのだ。

デイケアに行きたがらなかった頃というのは、例えばピンポンができない、ボッチャができない。なんか、体も動かなかったのかもしれない。

見学といっても音にも敏感だから、それも苦痛ということだったのかもしれない。

それが今はそういう活動に参加できるようになっている。

先日はピンポン大会で準優勝したらしいから。

 

人間の体というのは不思議と不思議と不思議の連携でできているようだ。

どっかがおかしくなるとほかの問題がないはずのところも不調になる。

うちの次男は眠れなかったり食べられなかったりということがほぼない。

お医者さんは診察の時に必ずそれを聞いてくるから、きっとそれって大事なことなんだろうと推測する。

統合失調症の薬は食欲を増進することが多く、この病気になると太りがちになることが多いとのこと。うちの子はまさにそれだな。

 

症状がましになったといっても、まだ薬のほうは調整中なのかなと思う。

今日はちょっと空笑かなと思う「笑い」もあった。

 

まだまだ予断を許さないけど、とりあえずは小康状態。

感謝。

<(_ _)>

 

仔羊おばさん