50~60代女性の転職 from55life

長年のワーキングマザー経験から綴る今

達観すると「踏まれる経験も重要」と思うようになる⑧ ハンデを克服2

ワーキングマザーはじめ

病気を抱えながら働く人

病人の世話をしながら働く人も

介護をしながら働く人も

とにもかくにも何かのハンデを抱えて働く人が職場で不利にならずに働くやり方を前回は考えました。

とはいえ、ここのところの人手不足から「何とか人手を」「辞めさせないためにはどうしたら」というふうに企業も考え始めているのかなというのが大雑把なワタクシの持っている印象です。

その前提に立つならば、もう一つワタクシ、考えたことがあります。

猫 考える に対する画像結果

ワタクシも経験してきたことなのですが、ワーキングマザー時代、心から他のワーキングマザーのお助けができたら、と願っていました。

しかし、当時のワタクシは

「生きてるだけで精いっぱい」

でした。

言葉を変えると、

毎日、大ピンチ

でした。

 

例えば、しばしば訪れる大ピンチの一つが

絶対に定時に帰らないといけないのに(保育園のお迎えの時間の制約など)、その定時の直前に問題が発生し、定時で帰れそうになくなる

ですかね。

また、子供を大きい病院に連れていく日などで有給を取った。ところがその有給の前日にこれまた突発的なことが起こって、有給の日に出社しないといけなくなって、でも病院の予約は変えられないから、病院には行くんだけど、その前か後に無理やり2時間くらい出社する(有給日ではあるけど、その日に2時間とか出社して働いてもその分後日早退できるとかいうシステムはないので結局自分が損するだけの出社となる)。

そんなのは頻繁に起こってきます。

子どもが熱を出したら休まないといけない。

それで有給使い果たして、自分は40℃熱があってふらふらでも休めない、とか(コロナ前)いう話も、ワーキングマザーの間ではままある話でした。

そんな「毎日大ピンチ人間」はなかなか他の「大ピンチ人間」のヘルプは難しいです。

大体がそんなに大変なのになんで働いてるのかといえば、

働かないと生活が成り立たない

があります。

働かなくても食ってけるなら、パートにしたりできるはずですが、そうしないのには理由もあるわけです。

で「毎日大ピンチ人」は職場で孤独になりがちです。

いっつも急いでいて、何とか時間内に仕事を終えるために必死。

昼休憩とかも電話で用事を済まさないといけない、とか発生しがちです。

そうです。

SOSな人ほどSOSを発するヒマがない。

余裕ない。

なんかねえ。

この図式……。

イスラエルハマスの戦争で、結局は弱い立場の一般市民、それも経済力がなかったり逃げ場がなかったり(親戚が外国にいるとか)する人が犠牲になりやすい。

医療サポートが必要な赤ちゃんがサポート受けられずに亡くなる。

そんな悲しい場面が浮かびます……。

そうなんですよ。

理不尽な扱いを受けた時に「〇〇ユニオン」とかありますけど、そんなところに関わりを持つ経済力もヒマもないわけです。

そもそも、そういったところに所属して職場ににらまれでもしたら、困るのは自分です。

「大ピンチ人」はそういう状態。

 

で、考えた一つのアイデア

「ピンチを抱えた人」のゆるやかなグループを会社主導で立ち上げる

というものです。

どうせ時間も余裕もない人中心のグループですから、せいぜいが「LINEグループ」くらいのもんです。

それぞれのしんどさが何か、ということは共有したいです。

ほんとは一緒に集まって話す時間とか持てたらいいですけど、そんな時間はきっと無理です。

ただ、なんとなくのそういうゆるやかなグループを、会社主体で作っておく。

「自分はこんなしんどさ抱えてます」グループですね。

自己申告ですから、言いたくない方は言わなくてもいい。

けど、そういう情報を職場で共有することで、人手不足のおり、社員の定着にもつながるという気はしますし、「24時間戦えます社員」も、ある日突然病気になったり、親の介護に直面したりすることはあるわけですから、そういった時に社内に相談できる人がいたりするのは悪いことではないと思います。

会社側のメリットとしては「人員定着」ということになるでしょうか。

SDGS風に言えば「安心安全に働ける職場」になりますかね。

もう導入してる企業もありそうですけど。

(それももっといいやり方で)

( ̄▽ ̄)

 

こういうのを当時思いついていたらなあ。

私の職場ももっと風通しもよく、仮に助け合えなかったとしても、何かしらのプラスにできたんじゃないかって思う。

もう私はリタイアしちゃったからなあ。

 

仔羊おばさん