20歳を超えた……もとい、18歳を超えたらもう成人です。
だから、18歳になったら法的には(きっと)一人の人間vs一人の人間になるはずです。
それに、子供もいつまでも親に人生に干渉されたら嫌な気持ちにしかならんと思います。
例えば、大学生だったら「どのサークルに所属するか」、社会人だったら「給料をどんなことに使うか」。
そりゃ、身近な大人として何か犯罪に関わりそうとか詐欺に騙されそうな時に「見て見ぬふり」はいかんと思いますけど、それでも基本的に子育てはそこまでに終わってることが前提です。
変な話、そこで子どもが犯罪に走ったとしてもそれはもはや当人がその罪を償うことになります。
とはいえです。
私みたいな親は自分の育て方に原因があるんじゃないか……。
と考え、責任を覚えます。
今、次男が統合失調症患者となり、同居をして薬を飲んだかだの、カネを使うなだのうるさく言っておりますが、次男は御年(おんとし)25歳。
病気にならずに育っていたらもう社会人となっていたはずで、扶養の義務はありません。
生活に行き詰ったとしても借金抱えたとしても「知らぬ存ぜぬ」でやり過ごすことは可能だし、実際、親が生活に困窮してたらそんな余裕はないし、親などあてにせず人生乗り切るのが普通ですよね。
ワタクシも振り返るに、社会人になってからは基本的に自分の経済は自分の経済でやってきました。
まあ、そんな生活上のことにプラスして、例えば宗教的なこと(自分ちの宗教を守るとか守らないとか)についても自由ですよね。
こういうことに親が口を挟んできたら、子供としては耐えられんと思います。
とはいえ、親になってわかった一つのことがあります。
やっぱり子供のことはほっとけません。
いや、放っておきますよ。
例えばワタクシの長男は社会人となって6年が経ち、今や子供もいるお父さんになりました。
仕事のこと家庭のこと、口出ししたことはありません。
次男のケースはその原因も治療法も確立したものがない性質のものですから、ちょっと特殊なケースですね。
でも、今回の次男の病状の悪化でワタクシにはっきり言える一つのことは、この次男とワタクシは、もし統合失調症を患う、ということがなかったら同居は不可能だっただろうということです。
性格的に合いません。
そのあたり、やhり主人とはですね……同居が可能だし、何なら二人で暮らすのはむしろ楽しいくらいです。
「彼がいなくなったら」は、結構ワタクシにはこたえるだろうと思います。
(でも、60越えのワタクシ、実際ダンナが亡くなったとしてもそれなりに自分の人生を生きていく力はあるだろうと思う。まあ、たいがいの女性は立ち直り早いです。ワタクシもきっとそう)
でも、一緒に暮らしていて不愉快なことはありません。
だけど次男は違う。
この期に及んで、ですけど、次男が回復したら早く別居したいというのがワタクシの希望です。
グループホームでも施設でもとにかく出てってくれたほうが仲よくできる気がします。
でも主人はそうじゃない。
子どもは最後まで自分で面倒みたい、と考えている。
もしかして親の介護も似てるかもしれません。
最後まで自分のそばで介護も担っていきたい(訪問介護など利用しながらだとは思いますが)、と考える方もいれば、施設で別居したいと考える方もいらっしゃるでしょう。
もちろん、介護を受ける当人がどう思うかが一番で、施設といってもお金もかかりますから経済的状況にもよるのでしょうね。
そうね。
子どもに「こんな人生を送ってほしい」という希望は、いくら子供が社会人になったからって消せません。
安泰な暮らしを望むし(冒険家になって毎年エベレストに挑む、というような危険なことはしないでほしいと思ってる……💦)、税金払って一市民として立派にやってもらいたいと思う(慈善団体に寄付でもしてくれりゃ、更に誇りに思う)。
「子ども」って難しいです。
他人にはなりきれないけど、人としては「他人」と考えたほうがうまくいく。
けど、大ピンチが訪れたら助けたいし助けられたいし、世の中も「ピンチの時のファーストチョイスは家族だよね」と一般に考えている。
仔羊おばさん