ワタクシは若い頃、2年台湾に住んだことがあります。
日本語教師として滞在しました。
で、福原愛さんと江宏傑さんの一件についても強い関心を持っています。
でも、人様のことですから、何か言う権利もないし、それこそ夫婦の問題は二人にしかわかんないだろうし、どうこう申し上げる気は(たとえ大して読者のいないブログだったとしても)ありません。
ただですな。
我々が学んで自分の人生に活かすことが大事だなと思うのは
「ルールを守る」重要性に気づくことしかないなと思います。
例えばです。
ワタクシは長年日本でも日本語教師として働いてきました。
日本語学校では学生が不法滞在化しないように管理監督することが求められます。
今から45年ほど前ワタクシが日本語学校の教師になったばかりの頃は、保証人あっての日本留学でした。
保証人がいないと留学できませんでした。
保証人は来日留学生を管理監督する責任を負っており、その滞在サポート及び帰国についても責任を持って帰国させる義務がありました。一か月最低8万円を留学生に提供することになっていました。
実際に8万円を提供できる日本人などそう多くいるはずないですから、書類上は提供してることになっていても実際に提供してる保証人はほぼいなかったと思いますよ。
まあ時を経て、その後「学校保証」が認められるようになり、今や留学生の大部分は学校保証による留学になっています。
若い教員の方々は、「バイト先も居場所も全て学校に報告の義務がある」などと聞くとプライバシーの侵害じゃないか、という感覚になるかと思います。
が、来日生活においては犯罪に走らず学習に専心するように、帰国については不法滞在化せずにちゃんと帰国させるように「責任の所在」が明確にされているわけで、かつての保証人制度の上に現行のやり方が乗っかっていることを理解していないと、そう思っちゃうってことだと思います。
人権を重視する観点に立つと「ええー!」と思う方も多いと思いますが、一方で凶悪な殺人事件や、農作物の盗難などに元留学生が関わっていたということを知ると
「留学生の管理監督しっかりせんかい!」という思いになる方も多いでしょう?
日本人の意識もそのあたり揺れてるんじゃないでしょうか?
前置き長くなりましたが、ともかく日本語学校は学生が不法滞在化しないように口をすっぱくして学生に指導します。
不法滞在は「不法」ですから、もちろんそうするんですが、もう一つ、不法滞在というか、学校に来ないで行方不明になる学生が定員の5%以上になると「適正校」でなくなってしまい、そうなると学生新規募集の深刻なダメージになりますから、とにかく教員スタッフ一丸となって不法滞在化しないように頑張ります。
週あたりのバイト時間についてもルールを守るように口を酸っぱくして指導をします。
ルール
ルール
ルール
ですね。
不法滞在で捕まり、入管に収容されて非人道的な扱いを受け、不幸にして重大な健康被害を受けている元留学生もいます。
例え犯罪者であろうと国籍がどこであろうと非人道的な扱いをしていいわけはありません。
ただ、収監された「元留学生」の所属日本語学校では、ワタクシのいた学校と同様、先生もスタッフも不法滞在化してはいけないとさんざん指導していたはずです。
福原愛さん、江宏傑さんの1件についても、もしもルールをちゃんと守っていれば……。
と思わざるを得ません。
誰がかわいそうで不幸って……。福原さん、江さん、お子さん皆がかわいそうな状態になっちゃってる。
近江商人の商法に「三方良し」というのがありますが、逆ですね。
「三方悪し」です。
母親が子供と離れられないその気持ちわかります。
だけど中華圏って「家族が人生の全て」といってもいいくらい家族を重んじる、ひいては子孫を重んじるカルチャーですから、父親も母親と同じ感覚を持っているのが普通です(大抵のパパの子育て参加度も高いです)。
もともとの約束というか、ルールを守ってさえいれば……この現状には至っていないはずなのです。
繰り返し強調したいのですが、ルールを破って不法滞在者になったからって、入管で非人道的な扱いをしていいことにはなりません。
そこは人道が最優先されるべきだとワタクシも考えています。
また、福原さん江さんの争いについても、どっちにどう、という主張をこのブログで言いたいとは思いません。私もいろいろ思わんじゃないけど、どうせ他人だし内情わかんないし。
ただ「ルール通り」にコトを遂行していくことの大事さを、一般人としては肝に銘じるしかありません。
みんな仲良く生きようよ。
世界平和!
仔羊おばさん