さて、ブログを更新するべく、下書きをしこしこ書いていたら、本日の朝日新聞「天声人語」の話題に留学生の件が。
また、テレビでも日本への留学を目指して準備してきた方々が「日本に留学への門を開くことを求めていくつかの国の日本大使館前にてメッセージを掲げた」ニュースを拝見いたしました。
今、日本は外国人の入国を原則認めていません。
留学生でいえば、国費留学生わずか80余名に許可が出ているのみだとか。
ワタクシはもと日本語学校に勤めていましたので、これについては意見があります。
「天声人語」さんは実際に日本への留学を強く希望する学生の声を忠実に伝えているのです。
が……。
それだけを読むと日本がひどいことをしていて、ちゃんと隔離期間などを経れば受け入れてもいいんじゃないか、という世論が形成されそうでワタクシは怖いです。
安易な留学生の受け入れは危険だというのがワタクシの意見です。
あかん、あかん!
安易に受け入れたら!
まず、日本への留学を受け入れる「べき」学生は:
1.国費留学生
2.国立大学、国立大学の大学院、私立大学の学部生、私立大学の大学院合格者
そのうち「経費支弁」すなわちきちんと学費が準備できる者
のみにしたほうがいいというのがワタクシの考えです。
今、日本に来てもたいしてアルバイトはありません。
そして、コロナパンデミックの影響で帰国できていない多くの「留学ビザ切れ・特別活動ビザで帰国待ち」の人々がまだ日本にいるはずです。
これらの方々が帰国できるようになってからにすべき。
そして、経費支弁についてですが、実際、日本に留学が許可される学生のうち、かなりの数の学生は国で借金を背負って来日します。
彼らのように経済基盤の脆弱な学生がどっと日本に来ても「経済破たんした留学生」をがばっと生んでしまい、その結果学費を払えず不法滞在者が増え、入管に収監される者が増え、入管がパンクします。
そしてウィシュマさんのような悲劇をまた生んでしまうかもしれないのです……。
「天声人語」さん、もっと深く状況を把握してから書いてほしいです。
どうもこの手の報道の分析が浅い傾向にあるとワタクシは嘆いています。
確かに日本に留学を希望する学生の希望を叶えることは大事です。
でも、「日本でのバイトが留学の前提」という層の留学をそうそう安易に受け入れても、学生も学校も苦しむだけです。
経費支弁に問題のない「国費」、そしてまっとうな大学及び大学院に合格する力のある学生にとりあえずは限るべきです。
4月も迫ってますしね。
ホンモノの留学生なら、この4月の入学に間に合えばいいと思います。
でも、その肝心かなめの大学がまだまだ「リモート授業」。
ワタクシは、資金の潤沢な学生以外は
日本の景気が回復してから
つまり、バイト先が見つかるようになってから
受け入れるようにしたほうがいいと思います。
すなわち、ドン・キホーテに外国人観光客があふれるような日常に戻ってからでないと全ての留学生の受け入れは難しいのが当然とワタクシは考えます。
( ̄ー ̄)
日本への留学問題は根深いのよ。
仔羊おばさん