さて、日本留学試験には日本語や数学のほかに、文系学生が受けておいたらよいものに「総合」という科目があります。
内容
現代社会+地理+近代以降の歴史
という内容で「総合」という名前になっています。
なんつーか、聞いただけ見ただけでその中身がわからないので、単に「社会」でもよかったかなと思うのは私一人だけではないでしょう。
でも、「総合」という名前になっちゃったんですよね。
200点満点。
「メルカトル図法」などのカタカナ語
固有名詞にはかっこ書きで英語表記が付けられたりしますので、カタカナが難解でも問題ない……って言いたいけど、「mercator」が分かるくらいなら、アメリカに留学できちゃいそう💦
山のような漢語
いや、「漢語」というかですね、漢字の言葉ですよね。「需要」「供給」とか。遠慮なく出てきます。
フリガナは、全ての言葉には振られていません。
このテストは英語で受験も可能なのですが、日本のほとんどの大学で「日本語で受けること」となっています。大学の授業が日本語なんだからしかたないよね。
英語で授業を行っている大学だと「英語で」って指定がありそうだけど、英語で授業を受けるんならオーストラリアでもニュージーランドでもアメリカでもイギリスでも行けばいいもんね。
(*'ω'*)
ゆえに、留学生の皆さんは漢字を攻略しないといけないのよ💛
自分でやってみた
ワタクシは文系です。
歴史も好きだったし、今でも世界情勢とか好んで見てます。
おまけに「社会科教員免許状」を持っている。
そうです。資格があるのです!
でも、この留試の総合をやってみたら、半分ぐらいしか点取れなかったです。
いやーお恥ずかしい!
やっぱり「忘れてる」し、この「総合」科目は、やはり時事的な観点というのも入ってきます。例えば、今の今ならアフガニスタンは注目地ですよね。すると、そのあたりの国が出てきたりとかです。
歴史や地理、現代社会の力点が変わっちゃうと言いますかね。ワタクシの学生時代(高校)に歴史や社会の先生が一番伝えたかった内容は「戦争をどう避けるか」とか「日本はなぜ世界大戦に突入していったのか」だったと思うんですよね。「資源」は石油、石炭の時代ですよね。
今はレアメタルもありますしね。私の知識は30年以上アップデートしてないのでね。
でも、かなりまんべんなく出ます。産物とか資源とか。
しっかり知識があって、点数も取れるようなら「総合」も教えられたのにな。
(:_;)
このブログを読んでくださってる方はお判りでしょうけど、ワタクシ、時事や社会問題ってトピック、大好きですよ💛
学生の成績
これは高得点だなあ、って思った点は180点くらい。その学生は国公立大学に入ったんじゃなかったかな。
平均点は大体毎年120~130あたりだったかと記憶する。
やっぱ90点とかだと、日本の大学に入って文系学部で学んで、実際、実力的に単位取れるかなあ?たぶんだめでしょ。
最低でも100点は取ってほしいなあ。
でも、漢字圏以外の留学生が100点以上取るのって結構むずかしそう……。
学生の授業態度
この「総合」の授業の見学も、何回か入ったことがあります。
やはり内容は自分が好きな科目だからか、ものすごく面白いです。
税金の種類とかさ!
( ̄▽ ̄)
直接税、間接税。
でも、学生は必ずしも面白がっていません。全員とは言いませんが、ずーーーーっと寝ている学生もいる。
後で話を聞いたら「面白くないから」とか言います。時事的なこと、政治問題なんかに食傷気味の学生が意外におります。
来日学生はアニメ、マンガ、ゲームが好きで来てたりするので、「小難しいこと」を嫌がる学生の比率は若干高いんじゃないかな、というのがワタクシの分析です。
ちなみに「国によって論議が分かれること」なんかはこの科目では扱いません。
テストに出た時に「答えは一つ」ということです。
マークシートの4択ですから、偶然でも50点は取れるはずで、40点とかの成績だと
一体、なぜ?
(ノД`)・゜・。
と、泣きます💦
まあ、いろんな「新書」時事ネタ、地理ネタ、簡単な経済学ネタなんかを読むのが楽しい方には、興味の持てる内容の科目です。
すごく詳しい方なら、資格次第では留学生に教えられるかも、です。
仔羊おばさん