先日、我が職場に創業者が来襲し、
「日本語学校の教員が、学生を大学に進学させる力もない!」とお叱りを受けました。
そうです。今冬も、大学進学者は少ない。
けどそれは、学生自身が大学に行きたがらないからです。
それを無理やり大学を受験させていくのが、まあいや、プロの仕事なのかもしれません。
そういう考えも世の中にはあるでしょう。
我が校の学生が大学に行きたがらない理由はたった一つ、
学費
です。
1年の学費は確かに専門学校も大学もさして変わらない、という場合もあります。
でも、2年と4年の違いはあって、4年も学費が払えない、というのが我が校の学生なのです。
で、今の学校の、ワタクシが飛ぶべきハードルは
1.5年か2年で日本語能力試験N2レベルに合格、です。
このハードルが高いのは、非漢字圏を中心に入学させている日本語教育機関の方にはわかっていただけると思います。
さて、ワタクシのいた前校は進学校で、漢字圏の学生が圧倒的大多数。
バイト学生の比率も低く、日本語学校以外に土日は塾に通う者も少なくなかった。
N2なんてハードルは低く、
N1は当然で、いや、大学進学のためには、日能試より日本留学試験が大事だから、能試なんて「受けない」学生も多かった。
日留試の目標点は400点満点の300点以上。
そこの学校でのワタクシの飛ぶべきハードルは
全大学進学者のうち半数以上を名門校(関東ならば6大学+上智以上、関西ならば関関同立以上)に入れよ、というものだった。
進学を受け持った10年くらいのうち、達成したのは1、2度だ。
そんなもんだ。
そういうわけで、教員の飛ぶべきハードルはいつも高く、大抵は達成できないラインに設定される。
こんなんでいいんですかね。
結局、どこに行っても高いハードルを飛び続けることを要求されます。
常に、
学生の質以上の結果
を求められることに変わりはありません。
で、高いハードルを飛び続け、たまにしか飛べませんから…
もう、疲れました…。
仔羊おばさん