週末はいつもなら登山。
しかしあいにくの雨の予報。
で、映画をはしごすることにしました!
まずは「スラダン」と略されるマンガ「SLAM DUNK」の作者が脚本も監督も務めたという
THE FIRST SLAM DUNK
ワタクシはこの年代ではないんですよ。
で、原作も読んだことはないのです。
ですから、桜木花道、宮城亮太という名前しか知らんのです。
でも、映画は主人公が変わるということで、こりゃーきっと読んだことなくても大丈夫かなと思い、見に行きました。
この原作マンガは我が伊東純也(サッカー日本代表)がその昔、どっぷりハマったマンガらしくて、また、すんごい人気漫画ですから、きっとよほどいい作品なんだろうと考えたワケです。
いやーこのアニメ映画を見ても、原作者でもある井上氏はまさに
センスの塊
だと感じました!
アニメでもそのセンスは隠しきれないというか、シューズ音やバスケのボールのドリブルの音、プレーヤーが試合中ハッとする瞬間を描いていたり、息のきれる様子、汗のしたたりなどがかなり効いていました。
いやーいろんなアニメを見ましたが、「センス」ということで言えばこれまで見た中で最高の部類に入ります。
また、人間ドラマも描かれており、ちょっと涙なしには見られません。
それが物語に厚みとなって重なり、いやーそりゃ本物のスポーツ選手がハマるワケです。
お勧めです!
シールくれはりますねん(くださるのです)。
もう一つ見た作品は
「エブエブ」こと
Everything Everywhere All at Once
久々に見たミシェル・ヨーがですね。
いやもう、すっかりくたびれたおばさんになっているではありませんか!
その彼女がまたカンフーアクションに挑んでるというだけで、ワタクシの世代は「見たいな」と、反応するのです。
それでいてなお、彼女にはやはり「華」があります。
映画自体が早回ししてるみたいな映像やシーンの転換が激しく
「最先端のカオス」なるほど、うまいこと言うなと思いました。
アカデミー賞も主演女優賞はじめ多くの賞を獲得しましたが、私はキー・ホイ・クァンの助演男優賞が一番納得したところですかねー。
ミシェル・ヨーと夫婦の役なんですけど、中国系移民という設定で夫婦の会話の相当部分が中国語で、しかもテンポがチョー速い!んですけど、彼はベトナム系であって、いくら言語的に類似が多いと言っても、かなりしんどかったはずです。
あとは表情ですかね。
顔にそれぞれの人生の年輪とか味が出るんだなと思いました。
それにしてもこの企画、よく通りましたねー。
低予算映画なのもかえってそのちゃちな作りが面白さを増してくれていました。
タイトルは長くてデスネ
なにもかも
どこもかしこも
一時(いっとき)に
とでも訳せそうです(それにそのほうが映画の実態を表してる気がする)が、
中国語の「天馬行空」も言いえて妙ですね。
でもこの作品もただ「カオス」なだけじゃなくて、そこには親子3代にわたる物語が……。
親子ってわかりあえないところがずーっとあるし、世代間は断絶し、会えば衝突したりして互いに辛い思いもする。
それでも「一緒にいたい」というミシェル・ヨーのセリフは泣かせます。
この作品もお勧めです。
かなりいろんな映画のパロディが入ってるとお見受けしましたが、それらの作品を知らなくても十分楽しめる作品でした。
仔羊おばさん