50~60代女性の転職 from55life

長年のワーキングマザー経験から綴る今

地方の企業傘下(の日本語学校)で働くなら「理不尽」などはお覚悟あれ

ワタクシは、大手の専門学校傘下の日本語学校でも働きました。

つぶれた日本語学校でも働きました。

そして、今、今日このブログのタイトルにもある

「地方の企業傘下の日本語学校」で主任をしています。

30代半ばから40代前半は他の仕事(日本語以外)をしていました。

新卒の時も他職種でした。

 

で、今回のコロナ禍で、ワタクシにハッキリわかった一つのことがあります。

それは、

日本語教育機関単体では、大幅黒字&経営安定などは無理な構造になっている、ということです。

少なくとも、まっとうな留学生を選んでいたら成り立たないだろうと思います。

それでも参入してくる企業が多いのは、

技能実習生の教育をして、日本の企業からの収入を得る

人材派遣などで別の収入を確保する

 

経営母体の人手不足を補う目的

専門学校や大学の学生確保が目的

 

あたりをワタクシはよく目にしますので、そのあたりではないかと。

 

しかし、用心が必要です。

もしも今、そういった日本語の先生を目指している方がいらっしゃったら、

ワタクシはこれでメシ食ってくことはお薦めしません。

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真面目に書いてます。

 

今回のコロナ禍で、法務省日本語教育機関告示基準を改めて熟読、そこで必須とされる人員を確保し、しっかりした内容の教育を実施していく。

しかもそこで働く方たちに理不尽な労働を強要しない、そしてある程度まっとうな学校設備を整える。

 

すると、年間の学生の学費は、やはり

私立の(まっとうな)大学や専門学校の学費100万円前後でないとやってけないはずです。

入学金を20万円とすると初年度120万円くらいですね。

今、ワタクシの扱う留学生が選ぶ学校は年間の学費70~80万円くらい。

(教材費除く)

 

実際、中国・台湾・韓国学生を主流とした学校ならいざ知らず、

ベトナム・ネパール・ミャンマー・モンゴルその他、アジアの発展途上国からの留学生を受け入れる日本語教育機関の年間の学費は

入学金や教材費を除き

おおむね

60万~70万円くらいじゃないでしょうか?

 

安いほうが良心的な学校に見える

ので、ワタクシの業界だとある程度まっとうな学校で年間60万円で、ある程度の授業時間数を実施しているのが実態ではないでしょうか?

 

すると、そこで働く者は、というと、専任で大学の新卒の初任給より少ないくらいの給与でスタートです。

コロナ禍で、これは今後さらに買いたたかれる可能性が高いです。

 

多くの人に言いたい。

 

日本語教師養成講座のうたい文句に騙されるな。

日本語教師なんていい仕事じゃないぞ!

 

日本語教師になって満足できるのは

主婦。生活は夫の収入で十分、という人。

 

すなわち小遣い稼ぎであるならば、最高の仕事だとワタクシは思います。

授業は週に2回か多くても3回。可能なら2回まで。

でも、ここが矛盾したとこなのだけど、いい先生だと週に4回やってってお願いされるでしょうね。

 

生活にきゅうきゅうとしてるなら、私ならあくまで他の羽振りのいい業界を目指します!

 

あと、そんな厳しい業界の割には

人を選ぶ

のです。

誰でもできる仕事じゃないんです。

資格も要るし(でも私に言わせると今の資格要件はザルに近い)、

最初は非常勤でも時給に見合わないハードワークが待ってたりします。

 

ほんなら、あんた、なんで辞めんとやってんねん?

と、聞かれるかな。

 

たぶん、天職だからです…。

 

でも、常時「辞めたい病」の患者です。

 

一度でいい。

 

スペックの高い人材になって、テレビドラマで出てくるような、東京の最先端のオフィスで

労働基準法にしっかりと守られて働いてみたい。

(>_<)

 

仔羊おばさん