ワタクシは、1988年から1990年、台湾で日本語を教えていました。
李登輝総統はその時ちょうど、総統に就任、今もワタクシの目には当時の台湾のテレビに出て、国民に呼びかける姿が浮かびます。
京都帝国大学出身。
当時の台湾から日本の帝国大学進学ですから、よほどエリートで賢い方だったんだと思います。
何回か李登輝総統の英語を聞いたことがあるのですが、見事な「カタカナ英語」。
日本人の私たちからは本当に親近感の持てる方でした。
台湾出身の初めての総統。
でも、党は与党・国民党。
就任当初はそれゆえ、台湾独立の独立派である色彩はなく、その後徐々にその色彩を強めていった。そういうところからも、私は台湾の人の持っている、絶妙なバランス感覚や、柔らかい人当たりを感じます。
柔よく剛を制す。
本物の懸け橋として生きられる人はそう多くない。
李登輝氏は本当に日本と台湾の良好な関係を築いてくださった方だと思う。
ワタクシの、多くの台湾の友に言いたい。
君たちは本当に良いリーダーに恵まれたね、と。
そして、今の日台の良い関係を今後も持ち続けられるように願う。
台湾が台湾として認められる明日を願う。
仔羊おばさん