新学期前、教師は準備で軽く地獄を見ます。
少なくともワタクシは毎年見ています。
今年は、4月に新学期が始まった、と思ったらすぐに緊急事態宣言で学生休校になりました。
今日は、ちょっとここんとこの我が社の迷走ぶりと、それに翻弄される50代後半ババぁ社員のリアルを綴ってみたいと思います。
緊急事態宣言が出た
緊急事態宣言が出る前のことですが、緊急事態宣言が出たら、日本語学校も休校になり、社員も専任教員も自宅勤務かそうでないなら休業になると思っていました。
当時まだ辞めていなかった「12月入社さん」(仮称。12月に入社したばっかりの事務職員さんのこと)も、学生に予告として緊急事態宣言が出たら休校になるよ、と連絡していた。
極めて常識的な連絡だった。
ところが、我が社のような、ちょいブラックな企業のやることは、常識では計れない。
なんと、緊急事態宣言が出る直前、「ガンガラ上司」が我ら日本語教育部門のスタッフ、教員を集めて宣言したこと。
それは、学生は休校になるがフリーにするな。
オンラインでできる限り授業学習サポートをしろ。
全員出勤のこと。
我が社の本部部門は医療と介護ですので、その部門の方々は緊急事態宣言でも休業にはなりませんから、この時点で我々に休業の指示が出なかったのは、ある程度理解のできることではあります。
また、休業になると給与も60%とかになりますから、そうならなかったのは感謝すべきとも言えます。
社員もその辺は本音はいろいろで、給与60%にカットになっても自粛に協力すべきと考える社員もいれば、給与が減るくらいなら出勤を続行したいと考える社員もいたと思います。
ただ、ワタクシも含め、社員一同、ずっと複雑な思いはありました。
こうやって変わりなく出勤する人たちが大勢いるからいつまでも終息しないんです、コロナは。
また、学生のWiFi環境が整わないとオンライン授業なんてできません。
それをLINEが使えるはずだからLINEでなんとかしろ。
各クラス分のスマホを買ってほしい、と頼んだら、それは今ある社のスマホ2つとタブレット1つ(それぞれ使用者が決まっているもの)を兼用でまかなえ。
で、ラインで始めました。
それなりに学生と連絡はとれますが、長時間は難しい。
それに、学生にやる気がないとこっちからアクセスしてもレスポンスはないから、うまくはいかない。
さらなる迷走は、一番下のクラスは(人数少ない)学校に毎日登校させることに。
全員学校の近くに住んでいるからできることなんですけどね。
こんだけ世間が「STAY HOME」を叫んでいるさ中、社員は全員フル出勤。
そんな中、トシさん(仮称。教員の一人)は退職勧奨に応じ退社。
12月入社さん退社(入った時から辞めたかったらしい)。
5月7日からの開講に備える
さあ、もう一度、5月7日からの開講にそなえ、授業スケジュールはやり直し。
夏休みの短縮、祝日に授業。定期テストの日程変更。
一部の学生は登校させて学習サポート続行。
LINE連絡も続行。
ワタクシこと仔羊は出勤時間を変更7時ー4時に。
在宅勤務も画策、各教員1回だけは在宅勤務できました。
上司からは在宅でも学校でもとにかく授業がないと教員は暇だとでも思っているらしく、
日本語能力試験の問題作れ
朝礼終礼しろ
各教員の業務書き出しをしろ
その他あれをしろこれをしろ
どんどん指令が下ってきます。
ただでさえ忙しい開講前なのに。
定期テスト作る、とか忙しいのに。
仔羊、だんだん疲れが出てきて…
職場も毎日消毒と換気、寒い日が続き、もう体がおかしくなりそうでした。
緊急事態宣言が続きそう
先日の会議で決まったこと。
学生は今後基本的に毎日じゃないが全員登校。
( ゚Д゚)
緊急事態宣言て何?
たぶん社員を守る気はない
学生はね、おおむね学校の近くに住んでいるのですが。
教員はそうでもありません。
「学生をコロナ感染から守ることを1番に考えろ」と言われているのですが。
(@_@。
どうしてこう迷走した指示が来るのでしょう?
疲れました。
何回も何回も授業計画と講師配置を変えました。
このブログにはあえて書いていませんが、どうしてもオンライン授業をしようとがんばって、かなり教員も研究を続けてきました。
そして、ごく一部の学生にはそのオンライン授業を認めますが、残りの学生は認めず登校です。
なんだかんだあるのは当然だと思います。
みんながみんな、自粛に応じるのもどうかなとは思います。
また、ワタクシももっといろいろ提言すればよかったとか、反省点もあります。
前ワタクシが勤めていた学校は例えて言えば豪華クルーズ船。
休校は絶対で、法律違反になります。
今ワタクシが勤めているのは例えて言えばヨット。
休校は絶対ではなく、「協力要請」程度で法律違反でもありません。
どっちがいいかは議論が分かれるところ
ワタクシのような学校にいると、学生は勉強をサボれないから、そのほうが善意なのかもしれません。
もちろん実態は、授業をやらなかったら学費を返さないといけなかったりするというか、とにかく学費は徴収したいし、返したくない、そういう本音の表れが
我が校にしろ
大学はじめ他教育機関にしろ
「オンラインで授業をする」ってことの意味なんです。
今日は疲れてます。
ここ2,3日、今再びの指示の変更でまた一からなにもかもやり直しでしたから。
( ̄ー ̄)
書いてちょっとスッキリしました。
この休みにも、
もちろん、
がっつり、
仕事を持ち帰っています。
在宅ワークではありません。
ただ働きです。
でも、仕事があるだけ感謝なんです。
どんな顔したらいいかわかりません。
(=_=)
仔羊おばさん