50~60代女性の転職 from55life

長年のワーキングマザー経験から綴る今

雇い主さん、ありがとう

 一昨年の秋、私は「そうだ、やっぱり社員をめざそう」と思い、就職活動を始めました。

 なぜ、就職活動を始めたのか?

1 非正規だと、どうも人間扱いされてるという気持ちになれなかった。

2.うちは定年が60歳、無期雇用転換は私が57だか58だかの時、と決まった。

3.女優の桃井かおりさんが、ハリウッドのオーディションを受けてるって話を聞いて、そういうチャレンジを勇気を持ってしてみようと思った。

へへ。

まあそんなもんですか。

 しかし、そもそも、採用されると思っていませんでした。

 当時で54歳でした。

 上記の3.が心にあって、「採用されなくても恥ずかしくないや」と思ったんですね。試しにどんどん受けてやれ、練習だ!

 紙ベースの履歴書だけでなく、デジタルベース?何と言うのかわかりませんが、要はパソコンで作ってパソコンに保存する履歴書も作って、一つ勉強になりました。

 今の職場に採用されたときも、「本当にいいんですか?私もう54歳ですよ」が最初の素直な反応でした。

 もちろん、その年齢でも、新卒並みの給料なので、まあ経験の割に安く雇えるメリットがあったんでしょうね。

 定年も65歳ということで。

 

 昨年末、たぶん20年ぶりくらいに、いや、25年ぶりかも、ボーナスをもらいました。

すごくうれしくて本部にいる上司にお礼メールを送り、しみじみ「あー転職してよかった」と思いました。

 

 雇用主さん、ありがとう。

 きっと経営は、私の想像もつかん暴風の中を行く船を率いる苦しさがあることでしょう。

 雇ってくれたこと、

 給料、

 ボーナス、

 人間扱いしてくださってること、本当にありがとう。