50~60代女性の転職 from55life

長年のワーキングマザー経験から綴る今

反省も書かねばならない

 これまで多々「恨み節」を連ねてしまいましたが、ほんとは感謝すべきところも多々あります。

 結果的に言えば、最後の3年間は給料が下がり続けたのですが、下がったのもやむを得ない面もあるのです。

 そりゃ、何の落ち度もない職員の給料を下げていいという考えは、私は持っていません。もしも私が人の上に立ったら、横ばいはあっても下げたりはしません(1年契約の専任の給料を削る前に、それより強い立場の人の給与を下げるべき)。

 でも、私の給与は実際、高かったと思います。結構毎年上がり続けてました。でも、私も他業種の経験もあったし、給料をぽんぽん上げていたら、下げなきゃいけない事態になりがちなのはわかっていましたから、給与がかなり上がったときに「もし後からさげるんだったら、昇給はなくてもいいんです」という意思表示をしたことがありました。

 その当時の上司からは一笑に付されましたが、結果的には私の予感はどんぴしゃ。当たりましたね。

 だから、私の給与が高い水準になる前、つまり毎年のように昇給させていた上司たちの見通しも甘かったのだから、その方々の責任を本来は問うていただきたかったですが…

 主任になった先生方の給与はよっぽど安かったようなので、やはり給与面でかなり不均衡があったようだし、となると当時の上司もそうだし、人事も気がつかなかったんでしょうかね。

 まあ、私は感謝すべき立場ですね。

 毎日30分程度の早出をし、サービス残業も自分なりにはかなりやっていましたが、それでも私が帰った後で、さらに職場に残っていたサービス残業組がいたわけで、それらの方々に「いい目」がいっても当然です。

 きっと私の知らないところで、多くの同僚が私のカバーをしていてくれたはずです。

 

 また、自分では「人の倍しんどかった」と思っている、家庭と仕事の両立ですが、見方を変えれば自分は人の倍、幸せだったんだとも言えます。

 結婚やら出産やらはただ望めばかなう、というものでもなくて、「恵まれて」いたわけですから。

 子供に翻弄されたり朝早く起きて弁当作ったり、そう努力しなくても気分転換できるチャンスにも恵まれていました。不必要に仕事を引きずってくよくよすることもなかったわけですし。

 そう考えたら、私はすごくどん欲に毎日を駆け抜けてきていて、もしかしたら自分が思う以上に人からみたら、うらやましい境遇だったのかもしれません。

 今、転職をしてそこで頑張れる力も元の職場で培ったものだし、感謝してし過ぎることはありません。