50~60代女性の転職 from55life

長年のワーキングマザー経験から綴る今

なぜ仕事を辞めることになるのか②

 40で就職した仕事を、55でなぜ辞めることになったのか。

 

 もちろん複雑な要因が絡み合ってのことです。

 まずは背景に「職場のどろどろ」

 私の雇用は1年単位の契約制、つまりは非正規雇用でした。職種は日本語教師。職場に同じ専任という立場の人が常時5~8人くらいいて、さらにその下に非常勤の講師が20~30人くらいいます。

 上には主任が一人いて、その人が結果的には各講師の評価をすることになります。我々常勤講師の評価もするわけで、その権力の一点集中がどろどろを生む要因の一つです。実は、私が勤めていた日本語学校は結構規模も大きく、歴史もあるところでしたから、専任教員の評価は「学生満足度アンケート」とそれぞれの仕事の達成目標値を算出するシステムの2種類あって、結構しっかりしたもののはずです。

 ところが、くだんの「満足度アンケート」ですが、こと専任に限って言えば、数値にあまり差が出ないそうです。(非常勤講師はそれなりに差が出るようですが、学校というところは学生の満足度が低くても学生の成績を引き上げる力のある講師は貴重で、満足度が高ければ良い、とは限りません)

 目標達成の数値化のほうですが、これは担当レベルあるいはクラスの開始時のレベルが全員に平等でない、つまりありていに言えば、問題学生を担当する教員と優秀な学生を中心に受け持つ教員とでは数値に差が出るわけです。それで、そういうことをわかっている主任が専任教員の評価をする、というのは公平さを保つのに確かに必要なことなのです。

 

 けれど、その主任の評価の高い人、低い人というのが現れてくるのもまた事実です。

 主任の手足となって忠実に働く講師は当然評価が高くなります。  

 

 今思えば、私は、私自身を雇ってくれた当初にいた主任が職場にいたころは、何があっても安心して働くことができていました。ところが、その主任が他部署に去ってからは冷遇されることが多くなって、精神的に追い詰められていきました。

 「職場のどろどろ」については、また次回に…