サッカーネタをこのブログで書くことは少ない。
今日、このブログでこれを書こうと思ったのはそれなりの理由がある。
ワタクシは様々なチーム&選手のサポーターであります。
で、なでしこJAPANも応援していて、統合失調症の次男のことでめそめそ泣いていたりしても、なでしこJAPANの試合を見にわざわざ東京に行ったりする。
誰が言った?
推ししか勝たん!
で、先日の北朝鮮戦を見に花のお江戸の国立競技場まではせ参じた!
試合開始前、突然天空に現れるパリのエッフェル塔!
たまげた!
花火じゃないし、ドローンか? と思ったら、本当にドローンでした。
いつの間にこんなことまでできるようになった?
もちろんセレモニーの凄さだけで勝てるほどサッカーは甘くはないのです。
けど、ここ1、2年ワタクシは「アンチ勝利至上主義」の思いを強くしております。
別ブログには一度書いたんですけど、サッカーの男子代表がW杯でドイツに勝ったって、ほんとに市民レベルでスポーツに親しむ環境が整ってないなら、それってほんとに勝ったって言えるんかい?
みたいなことを考えたりしてるんです。
もう一つ例を挙げると、例えばマラソンで日本は長らくメダルを獲得してはいないけれども、非常に多くの市民ランナーが各地域で行われるマラソン大会に出て走っていることなんか、もっと私たちは胸を張ってもいいのじゃないかと思ったりしてるの。
( ̄ー ̄)
それも一つの達成でしょ。
北朝鮮チームを現地で見て(最近の言葉で言うなら)、
普通にいい選手たちだな
と思いました。
7番のセンターフォワード、背こそ小さいけど足が速くて日本は何度もピンチを迎えた。
日本も北朝鮮も、お互い何度もペナルティーエリア内に侵入してチャンスを作り出していました。
力的には日本のほうが上かなと思われるんですが、どうしてどうして、北朝鮮の選手も素晴らしいクオリティーでしたよ。
そこで思いました。
あー北朝鮮チームの彼女らにヨーロッパでプレーするチャンスが与えられたなら……。
ヨーロッパのハードルが高いと言うなら日本のWEリーグではどう?
十分通用すると感じました。
そして、それが実現できない現状はとても悲しいと思いました。「北朝鮮に生まれた」それだけです……。基本的人権が尊重されること、「自由」が保障されていることのありがたみなど、考えさせられてしまいました。
まさか自分がこのサッカーの試合でそこまで考えたりするとは夢にも思いませんでした。
そう。
このブログでこの1戦について書きたいと思った理由はそこにあります。
まだあります。
北朝鮮という国にとってスポーツは未だ国威発揚の一つなんだけど、彼女らのチームが国際大会で本当に勝負したいと思うなら、選手もチームも海外に開かれていかないと……。そんなことはお国の方々もわかっているでしょうね。
そして、これは日本もそうなんだけど、オリンピックの金メダルやワールドカップの優勝は国威発揚のためでなく、一人一人の選手の自己実現のその先にあるもの。
選手が才能と努力を最高に発揮して「本当にこの試合ができて良かった」と心から満足できたら、勝敗などは実はどっちでもよいんじゃないでしょうか?
Jリーグでも、一部サポーターの暴力的な行為などが問題となっています。
勝利すればいいというもんではないってことを理解したいものです。
スポーツは勝ったり負けたりするからやるものだということは、ちょっと冷静になったらわかるはずですから。
まあ、なでしこJAPAN勝ててよかったです。
久々に笑う彼女らを見て、私も幸せになりました。
仔羊おばさん