50~60代女性の転職 from55life

長年のワーキングマザー経験から綴る今

過去を嘆く統合失調症の息子

詳細は、ブログに書くことははばかられるのだけども、統合失調症を再発させている息子は過去に自分のした悪事を、いま、一個一個思い出して悲嘆にくれ「警察に出頭する」「謝罪する」と、日々口にしている。

今日は小学生の時にやった悪事について嘆き、だから自分は歓迎されない……

みたいな妄想に発展していた。

ワタクシ自身、過去を悔い、嘆くことの多い昨今である。

まあそれは、統合失調症の息子のことが原因なのだけれど、そんなワタクシの思いが伝播してしまうのか、息子もなんかぐちぐちと嘆いているのである。

さて、ワタクシはそんな息子を夫に託し、年に2回の季節労働のため、今は横浜に来ている。

今日は東京都内で研修があった。

 

ところで我が夫はまるで「息子をダメにする母親」のように息子の世話を焼く。

散歩に連れ出したり、話を聞いてやったり、ハグしたり手を握ってやったりして落ち着かせているとのことだ。

その一方でワタクシは仕事で他県に……。

なのだから、世の中、いろんな夫婦がいるものだ。

夫は、ここ2日ほど少しましになった息子の状況から、入院を迷ってしまっている。

迷うのも無理はないのだけど、今日、息子に入院のことを持ち出してみたら、意外にも前向きだったそうで、それですっかり肩の荷が下りたようだった。

説得に自信がなかったみたいだ。

入院に前向きな息子だが、どうやら「病気を治して警察に出頭したい」というのがその主要な動機だということだ。

とにかくものすごく自責の念が強く、今は過去にした悪いこと一つ一つを思い出し(あるいは悪い方に妄想し)苦しんでいる。

そして、一度その念にさいなまれると、それが脳内をぐるぐる回り続け、誰が何を言おうが聞いてはいない(ように感じられるし、そもそも統合失調症は相手の話を脳内で組み立てる力が落ちてるのであまり理解してないはず)。

 

想像するに、一つ一つの出来事が大波のように背後から襲ってきているようなものだろうか。

そんな時に人が理屈を叫ぼうが、大波の音に遮られて聞こえはしない。

仮に聞こえても、その音声は切れ切れでわけがわからない(たぶん)。

そしていつまでもグルグル苦しんでいる。

なんとかしてやりたいけど、やはり服薬での治療が中心の病気だから、薬の効果があらわれて、あるいは他の薬に変えてくれたりすることを期待するしかない。

 

今日は電話で息子と話をしたけど、まだ敬語でよそよそしく話すなど、どうもカンが狂う。

 

統合失調症の改善傾向について、夫は息子の一挙手一投足に一喜一憂してしまうので、視点がミクロ過ぎる。

ワタクシは、息子が誰に何を勧められなくても音楽を楽しむようになったら、それが回復の端緒なのかなという基準を持っている。

 

医者は医者で、患者に何か話をさせ、その様子やスピードや内容から診断のバロメーターを持ってらっしゃるような気がする。

明日になれば、入院になるかどうかがわかるけど、ワタクシは仕事が始まり、仕事場にスマホは持ち込めないので、夫にまかせるしかない。

心労しかねえ。

( ̄ー ̄)

人生は甘くない。

 

仔羊おばさん