スナフキンについて書きたい。
確かに「ムーミン」シリーズの原作を読んだことはある。
ただ、ワタクシはムーミンの大ファンとは言い難いし、そんなに詳しい専門家ではない。
だけども、スナフキン的な生き方に憧れはある。
原作はテレビアニメの印象よりは荒涼とした世界観が広がっています。
「ノンノン」みたいなガールフレンドも存在感ないし。
「ムーミン」の原作(文庫)を読んだ時、巻末の「解説」みたいなところに書いてあったことが心に残っています。
それは原作者のトーベ・ヤンソンは第二次世界大戦の経験があったこと。
「空から降ってくる彗星」には空襲の体験がその背景にあるんじゃないかと書いてありました。
そういう観点でとらえると、スナフキンはどのコミュニティにも属さず、自然の中で悠々と、何を考えているんだかよくわからないけど「孤(こ)」を選んだ飄々と生きる姿が描かれています。
ワタクシにとって「スナフキン」は、コミュニティに属さない「個」で生きるイメージ。
今の職場でもどのグループ、あるいは派閥にも入りたくない気分で入社しました。
「スナフキン」を決め込んだんです。
ただ、会社で働くという時点で、その行動は「スナフキン」精神には反しますよね。
( ̄▽ ̄)
わかってますって。
スナフキンは地域コミュニティに属さない。
国家にも属さない。
国家の庇護から一歩置いて、その外で生きる。
そうすれば国家間の戦争に巻き込まれることはない。
大自然と自分だけ。
彼はやたらめったら頑張って働くこともない。
時間に追われて急ぐことも。
何かの目的を達成しようとして生きたりしない。
河の水が流れ、風が吹いていくように生きる。
そのあたりが、ワタクシの憧れの源にあるような気がします。
自分は実際にはそうなれないのだけど。
でも先の「解説」から深読みしていくと、スナフキンには「厭世」感もありますね。
最近のワタクシの観察&分析では、実際の世の中で「スナフキン」をやると、不潔なのでにおったりしてしまいます。
我が職場で最も「スナフキン」してるパートさんは(ワタクシは気に入ってる存在なんですけど)、
ロッカーが汚い
と言われていて、孤立しがちですし、古参のパートさんから嫌がられています。
こうして職場いじめって始まるんだなあと感じたりしますが、よい職場はそれを起こさないシステムと言うのを持っていて、今の職場ではなんとなく大丈夫です。
もう一人の、自らスナフキン志向のワタクシは、「スナフキンもどき」でしかないためロッカーはものが少ないし、しゃかりきに働き、ある程度たメンバーとも話すのでさほど孤立はしていません。
そんなこんなで最近、弟に会ったら、モンベルの草色のハットを彼がかぶっていて
痩せ型の彼が
リアルスナフキン
に見えました。
とりあえず誰であっても一人で自分の人生を生き、社会と一歩置いて自分の世界を持つことは、大事だと思っています。
仔羊おばさん