あのねえ。
勤めているとですねえ。
会社がモノをくれる、というのに遭遇します。
例えばです。
ワタクシが日本語学校に勤めている時、しばらく失踪していた学生が
(なかなかシビアなことをサラッと書いている自分……)
突然学校に連絡してきたが、
学校に再び通う意思はあるけど、今日学校に行くことはできない。
でも仔羊先生と学校外の場所で会うことはできる。
と、わけのわかんないことをおっしゃる。
( ̄ー ̄)
むむ。
で、事務スタッフや責任者と協議の上、ワタクシこと「仔羊おばさん」は学生と待ち合わせることになった。
もしも「ヤ」で始まる種族の人がくっついてたらどうしよう……。
かの国にも「ヤ」で始まる種族の人はいるし、その種族も厄介だし、たまたま担当者ということで、そんなんの犠牲に万が一でもなったら、悔やんでも悔やみきれまへんがなっ!!!!
「○○さんに会う(おう)たら、喫茶店に行くわ。キムラヤがええかな」
「先生。それがええわ」
「とにかく人の多いとこがええやんな」
なーーんて言いつつ。
「お金はとりあえず建て替えるわ。レシートでええやんな」
とスタッフに言うと、スタッフが血相を変えて
「先生っ!!!!」
と言う。
「なに?」と聞くと、
「いいんですっ!!!!」と言って事務室奥に猛ダッシュ。
お菓子カンを持ってくる。
「なにこれ」
「先生、ええんです!」
「何がええのん?」
「お金ですッ!」
「???」
そして事務員はカンを開けた……。
そこにはじゃらじゃら小銭の山。
千円札も1、2枚あったかな。
「先生、いくらでも持ってってください」
「え? 何これ」
「これ、あったらあかんお金なんです(あってはならないお金なのです)」
「あったらあかん、って何?」
「とにかく持ってってくださいっ」
で、そう、その際は「モノ」ではなく「カネ」をもらいました。
実際待ち合わせ場所に行ってみると学生は一人で「ヤ」のつくお友達はくっついていませんでしたし、学生も「キムラヤで先生とデート」以降は普通に学校に通学しました。
もう20年以上前の出来事です。
あのお金について事務スタッフに確認はしませんでしたが、落とし物だとかとにかく表には出せない金だとかがじゃらじゃらあったって話です。
(。-∀-)
で、先日はバイト先が
お菓子くれはりました(くださいました)。
なんでくれはったか(くださったか)は、上記のエピソードからご想像いただけませんか?
仔羊おばさん