50~60代女性の転職 from55life

長年のワーキングマザー経験から綴る今

選択的夫婦別姓 選択的夫婦別家紋

先日来、長男の結婚式で着た、黒留袖について書いています。

このことを通じ「選択的夫婦別姓」について別角度から考えましたので、今日はそれについて書いてみます。

猫 苗字 に対する画像結果

1.賛成? 反対?

まず「選択的夫婦別姓」についてワタクシは元来、強い賛成派でも強い反対派でもありませんでした。

「結婚したら夫の姓に変わる」というのが当然だという環境の下で育ってますし、中学生、高校生時代には「将来どんな苗字に変わるんだろう?」って女の子は想像してわくわくするもんなんですよ。

だから、結婚相手が日本人だったら、きっと迷いなく夫の姓に変えていたと思います。

 

2.この件に関する矛盾

ところがです。

結婚相手が中国籍(当時。その後夫は帰化して今は日本籍です)でした。

日本がヘンなのは、結婚相手が日本人ならどっちかの名字を選ばないといけないのに、外国人だと選ばなくていいことです。外国人と結婚したら、考えに関わらず別姓が可能なのです。

同じ姓にしたかったらそれも可能なので、その手続きをすることになります。

つまり、結果的に結婚相手が外国人だったら「選択的夫婦別姓」制をとっているのです。

矛盾

矛盾です。

で、ワタクシはめんどくさかったのでそのままにしました。

つまり、この時点でワタクシは「夫婦別姓」にしたのです。

その後子供が生まれ、子供は私の姓で出生届を出しました。国籍も日本です。

で、後日夫が帰化した時に姓を選ぶことになったんですが、夫が「急に名字が変わったら子供がかわいそうだし」で、全員が私の姓を名乗ることになりました。

 

3.ところで家紋の話

で、家紋の話です。

ワタクシが実家の家紋入りの母の黒留袖で、長男の結婚式に参加できたのは、一つには中国には「家紋」なるものは存在しないからです。

で、調べてみると「家紋」に関するルールは結構ゆるゆるです。

ゆるゆるゆえに、婚家の紋に変えるべきなのかどうかという悩みを持つ人も増えているのだそうです。

原則は夫の家の家紋にするわけですが、私のように「母の留袖を受け継ぎたい」人も多いのです。

で、ネットで調べると「結婚式などの場合は夫の家族などに相談してみてください」と書いてありました。

家紋にこだわりのある人もいれば、いや別にそんなのどっちでもいい、という価値観の人もいる。

また、古くから「女紋」あるいは「母系紋」という家紋もあり、梅や桔梗のような女性っぽい家紋を母から娘へと代々受け継いでいる人も多くいるそうです。

そりゃそうだ。

私だって「お母ちゃんがあたしの結婚式で着てたやつ」だから着たわけで、別に白鶴愛好家でもなんでもないですからね。

着物は何がいいって代々受け継げるからいいんですよ。

着物にも帯にも「白鶴」

植物は松にススキ、菊などの柄。

「みつうろこ」の家紋はなんと!

北条家の家紋と同じなんだって!

( ゚Д゚)

知らんかった。

だからうちの母は、うちの父の家の家紋で黒留袖を作ったってわけだ。

みつうろこ(三つの鱗)


また、夫の家が家紋にこだわりを持ってる場合、お金はかかりますが(時間も)黒留袖の家紋だけ変えてもらうこともできます。

 

基本的に合理的に生活してきた我らの先祖。

少なくとも家紋の世界では、昔から「選択的夫婦別家紋」でやってきたことがわかりました。

実家の家紋が嫌なら婚家のにすればいいし、実家の家紋を受け継ぎたいなら周囲に相談してそのまま継げばいい。そもそも結婚式で黒留袖の家紋に注目する人もいません。それで「どうでもいい」と考える人も多いそうです。

この際だから「母系にしちゃえ」で、女紋にすることも可能です。

もしも新しく作るなら、そういう考えを取り入れてもいいですね。

式場でレンタルの場合は家の家紋に関わらず、無難な「五七の桐」だそうです。

ソース画像を表示

要は「付いてりゃ」

4.「選択的」ならば無理がない

で「選択的夫婦別姓」についてですが、私は「選択的」ならば無理がなくていいと思います。

必ず夫の姓でなくてもいいでしょうし、実家にいい思い出がないならば結婚を機に変えられるというのも悪くない。

愛着があれば実家の姓を名乗り続けてもいいと思うし、夫婦同姓にしたけりゃそうすればいいんだし。

 

中国では別姓が基本ですが、それで家族の絆が弱まってるようには感じられません。

 

人生いろいろ

家紋もいろいろ

苗字もいろいろ

 

ということで。

 

仔羊おばさん