ここ2、3日「英語の民間試験を大学入試に導入することが決まっていたのに、急に延期になった」ニュースがかまびすしい。
そこで
「お前も語学教育の専門家やったら、せめてブログで何か言えや」
( ̄д ̄)
というココロの声が響いてきまして…
とりあえず書けることが2点あるのですが、このブログは
「短時間でサクッと読める」を目標としてますので(誰や2000文字書けとか言うヤツ!)
今日はその1点目のみ書くことにします。
それは、
まず外国人に導入&実施しといて、後でその流れに多数の日本人を乗っける
という、リスクを恐れるいかにも日本的な流れです。
この1点目は「語学教育の専門家として」ではなく、「外国人留学生に接してきた者」としての記事になります。
まず、「英語の民間試験を大学入試に活用」ですが、
これはもう結構前から外国人留学生には導入されていたことです。
まず「外国人留学生」と一言でザクっと分類していますが、まあ
「留学生ビザで来日&在日している学生」
とこれまたザクっと分類しちゃいます。
厳密に言えばその他の「定住」「配偶者」などのビザでも大学や専門学校の入試にチャレンジして、合格すればその学校の「留学生枠」扱いに(その学校内で)なってしまいます。厳密に言えば「外国人学生枠」であって「留学生枠」ではないのですが、とりあえず
「日本語が通じにくいめんどくさい学生枠」カテゴリー
ということです。
さて、日本で留学生が大学に入学したい、と考えた場合、
なるものを基本的には受けていないといけません。これを受験せずに大学独自の試験をやっているところもありますが、まあいや日本人が受ける「センター試験」に相当するものでして、ともかく
基本的に受験
です。
科目は
文系⇒日本語・数学コース1・総合(ワケわからんでしょ、この名前)
理系⇒日本語・数学コース2(が普通)・理科(物理・化学・生物から2科目選択)
文系の「総合」なる科目は「社会」ですね。近現代史・地理・経済などの基本的な「社会」科目です。
そう、「センター試験に相当するもの」と言いながら「英語」がないっ!
そこで、大学も考えたんでしょう…。
国公立大学や結構な名門大学の中に
toefl iBT
IELTS
あたりのスコア提出を留学生の出願書類に入れている大学はかねてより少なくなかったのです。
なんてっても日本に留学に来るくらいなので、(欧米の学生を除き)「英語は苦手」という層が少なくない。すると、英語の単位が必須科目となっている国公立大学などでは英語が原因で単位が取れない留学生が出てきかねません。
で、独自に英語の試験をするか、そうでなきゃ英語の民間試験のスコアを提出させていた、ということです。
てなワケで、ワタクシは今回の「英語の民間試験を大学入試に導入」ニュースに接し、「あぁ日本人もそうなるのね」くらいの感覚でいました。
そう、
外国人留学生に導入されていたもの⇒日本人学生に適用 の流れに見えていたのです。
ただ、TOEICが不参戦、というあたりで雲行きが怪しくなったな、ってカンジは否めませんでした。
幸い、今回の英語の試験の中に、大主流である「英検」があったので、それはよかったと思いますが(外国人留学生の場合、日本語力が障壁となり、英検は点が取れないため誰も受けない)、toeflなどは受験料が高すぎます。
留学生だって、toefl導入校が多いけれども受験料が高いという理由でTOEIC派が多い。
それによって大学の選択の幅はぐっと狭くなってしまうのですが、2万円もかかるtoeflに比べTOEICは5500円程度ですから。
さて、同様に
外国人に導入されていたもの⇒日本人学生に適用
の流れで、もう一つワタクシが
あ!これ!
(; ・`д・´)
と思ったものがもう一つあります。
それは、
マイナンバーのプラスチックのカード
です。
ワタクシはマイナンバーが導入されて、プラスチックのカードを早々に申し込んだのですが、届いた時
あれ?これって
在留カードじゃん!
(・o・)
と思ったものです。
そう、留学生たちが常に携帯しなさい、と言われている「在留カード」なるものがかねてよりあったのです。
マイナンバーの写真入りプラスチックカードは、
材質も色も文字もまるで「在留カード」。
んなことで
外国人に適用⇒日本人に適用
の2つの例をご紹介しました!
それにしても、こんな時期になって延期とは、受験生も迷惑な話ですね。
次回こそは語学教育の専門家として、民間英語試験の導入について一言、物申すことにいたします。
(`・ω・´)ゞ
文字数、多かった…。
すみません。
仔羊おばさん