そうです!
語学学習は翻訳法(間接法)でやってくか、直接法と呼ばれるやり方でやってくかで、根本的に変わります。
だから、「英語の民間試験導入」も現実的になってきたということだと思います。
「椅子」という日本語を英語にするとchairと言う。これが翻訳。
で、What is this?
Chair!
と即答するのが直接法。
英語で英語を教えていくやり方です。
椅子の写真見て、即座に「いす」と言わせるやり方は多国籍の学生相手に日本語を教える日本語学校で使われてる手法で、「直接法」と呼ばれています。
ワタクシが約37年前、日本語教育のやり方を学んでいたころ、すでにこれが国内の日本語教育の主流でした。
翻訳法よりちと効率は下がりますが、ともかく使えるようにはなります。
また、ある程度高度な段階の学習になってくると、「母語にない言葉」が出現してきますので、試験にしろ何にしろ、直接法でないと限界が出てきます。
頭が( )痛い。( )の中に入る、最も適当な言葉は?
カンカン ガンガン コンコン ケンケン
ならば、「最も適当なもの」は「ガンガン」ですから、「ガンガン」が答えです。
でも、こういう「オノマトペ」は母語には存在していない場合も多いので、日本語教育では「痛い」といっしょに使う「ずきずき」「しくしく」「ガンガン」などの違いを日本語で説明して、学生もそれを攻略していって上級学習者になっていくわけです。
英語の民間試験は今、英検も含めて、この直接法的な流れの学習でやってく問題形式になっていますから、実際に英語を使用する際に、実践的で役に立つやり方だと言えます。
もう、「英語を習ってきたけど使えない、話せない」でなく「使える、話せる」になってくはずです。
こういう問題形式に対応しようと思うと、学校教育の段階から直接法的なアプローチで教えていかないといけないから、教育現場はそれなりに大変かもしれませんが、長期的にはワタクシは賛成です。
英語の先生になるくらいの方々なら、十分教えられると思いますし。
試験としては、私は英語の試験に詳しくはないのですが、TOEICとTOEFLの比較ならTOEICに軍配が上がると思います。
(アメリカの)大学進学をねらいにしたTOEFLと違って、一般的な英語力を測るものですから、その方が適してます。
でも、そのTOEICが今使えないのであれば英検に軍配が上がります。
問題サンプルを見てみましたが、ワタクシの時代と違って「翻訳」は見当たらなくなっています。レベルも細かく分かれていますし、受験料も安い。
要は、学生に英語力がつけばいいんだから、さっさと「民間試験導入」をガンガン進めたらいいのに、というのがワタクシのランボーな意見でございます。
仔羊おばさん