前職の学校規模は大きかった。
専門学校自体の歴史は約30年。私の所属してた部門は30年はなかったと思うけど、それでも25年くらいはあったと思う。
日本語関連だけで、事務部門で働いているスタッフ15人くらい(正社員4、5人と、契約社員10人程度) 専任教師10人くらい(うち2人が主任、でも全員1年契約の非正規雇用)、非常勤講師たぶん40-50人くらいいた。
専門学校だったから、保険は「私学共済」というやつで、以前私が正社員の時に加入していた社会保険と比べると、百貨店で割引価格で買えたり、その他宿泊施設も利用できるなど、目に見えるメリットが結構あった。
私はお金関連にはうといので、語れるのはその程度で、年金についてとか保障についてとか保険そのものの良さなどは実は今もってよくわかっていない。
ともかく、待遇は悪くなく、年間休日も135日くらいあったから(有給休暇もそれにプラスしてあった)、本当に悪くなかった。
強いて欠点を挙げるなら、組織とルールがしっかりしてる分、融通は利かなかった。今勤めてるとこなどは年間休日105日と異様に少ないが( ̄д ̄)、融通も利く。例えば〇時間休日に勤務したら、出勤日に〇時間遅出にしたり早退にしたりしやすい。上の許可をもらえば大丈夫。
でも、前職だとそういう融通は利かず、休日に出勤するなら1日フル、その代わり代休も1日フル。どうしてもちょっとだけ仕事があって出勤して何時間かで帰る、とかだとただ働き。
あと、前職は年契約で、その身分に慶弔休暇はなかった。
今は正社員という身分なので慶弔休暇がある。
前職は退職金、ボーナスなし。
今は退職金、ボーナスがある。その分、給料は低い(年収にしたらいっしょくらい)。
前職の定年は60歳、今の職場の定年は65歳(でも延長可ですよ、と定年を確認するたびに言われる)。
まあともかく、待遇は悪くなかったし、自分が転職できるともあまり考えていなかったから、しんどくてもそのまま勤め続けることを想定していた。
ただ、50代も半ばになると、ああ、働いてもあと5年かあーと思うと、
「自分のキャリアの最後、何がしたい?」とか
「やり残したこと、ない?」とか
「定年後、非常勤になるんかなあ。そしたら、ここで非常勤するかなあ。他校に行ってもいいよねえ。」
なんて考えるようになった。
女優の桃井かおりさんが
ハリウッドのオーディションを受けたりしてる、というのを聞いたことから、
あーあんなに功成り名を遂げた名女優でも
ずーっと挑戦を続けてるんだ。
じゃあ、私もやってみるか
(;´・ω・)
と、思うようになりました。
別に落ちたっていいし、給料いくらくらいもらえるのかとか、自分の市場価値を知るのも悪くないかなと考えました。
それで、転職サイトに登録し、写真も撮り、履歴書を作り、書きました。
その後、採用まで履歴書を送ったのは計2社(校)です。
一社目は不採用でした。
二社目は今のとこですが、特徴的だったのは模擬授業が「読解」だったことです。
日本語講師の採用試験は、模擬授業を実施するところが少なくないのですが、大抵は文法の導入と練習、であることが多いのです。それが「読解」だったのは、渋かったです。私がやった模擬授業は、自分では成功とは言えないものでした。
しかし、採用されたので不思議です。
ただ、いろんな要因もあったかと思います。
行ったら、先に模擬授業で、その後の面接で即採用でした。
でも、ちょっとの間、考える時間をいただきました…。
仔羊おばさん