まあ、例えていえば「豪華客船のパンフレットが手元に届いた」ような気持でした…。
素敵ですよね。豪華客船。
私は昨年、長年勤めていた大きい専門学校を辞め、規模にして十分の一くらいの日本語学校に就職しました。
「大きい専門学校」とは、すなわち誰でもが名前を知っている豪華客船に似ていて。
もといた専門学校の学校案内とか出願書類とかを今の学校の学生のために取り寄せていたのですが、昨日それが届きました。掲載されている先生たちも知っている面々。学生たちの中にも知っている学生が。
その新しいパンフレットを見て、なんとも「都落ち」な気分に襲われました。
まあ、正直なところ、じゃあ、辞めたことを後悔しているのかというと後悔はしていない。「豪華客船」の中で、私は輝いていなかった。
風も潮のにおいもわからず、ただ忙しく限界まで出し尽くして働いていた。太陽の日差しも浴びることができず、憂鬱な毎日を送っていた。…正社員ではなかった。
今、私は潮の香りを嗅ぎながら風を感じて働いている。きっと、だから後悔してないんだろうなあ。
けどなあ。
結局、今の学校で私が信頼を得てるのも、「豪華客船に長年おった」という経歴なんだなあ。
立派なフルカラーのパンフレット。
教えてた学生も、進学先が決まって載っている。
なんか、寂しいなあ。
(/_;)
仔羊おばさん