50~60代女性の転職 from55life

長年のワーキングマザー経験から綴る今

ジェンダーについてあまり書く気はない

実はワタクシは、このブログを始めた時、ジェンダーの問題を云々する気は毛頭ありませんでした。
また、今後もあんまり取り上げる気はありません。

今日はその理由を。


1.取り上げたってしかたがないから

ワタクシは50代も後半にさしかかり、キャリアは終盤戦です。がんばって主婦業、子育てをしながらフルタイムで(大体)働いてきました。
それで、次の世代に残せるものは残せたかと思っています。
ワタクシの世代で男女の格差が解消できたら良かったですが、それはかないませんでした。だけど働き続けてきたことで、女性が仕事を続けていても、そうおかしなことではないってふうに見られるようにはなってきたかと思う。

とはいえ、

www.nikkei.com

格差の解消にはなってません。それにはいろんな理由があると思っています。

もう、ワタクシの戦いはほぼ終わったんだという感覚を持っています。

だから、このブログでは格差があることが前提であって、その中でどう生きるかについて書きたいです。


2.大学時代に随分もうこの問題について考えたので、もう飽きてしまった
スピーチコンテストとかで、この男女格差の問題が取り上げられることがありますが、ワタクシはあんまり聞く気がしません。
もう聞くのもめんどくさいってのが本音です。

男女雇用機会均等法が施行されたのは、ワタクシが大学を卒業して就職した後のことです。

それがどういうことなのかというと、私世代の就活は大学の就職課にある求人票に

「女子可」の判

が押されているものを探すところから始まっていた、ということです。

今からは想像もできないことだと思いますが、

「女性が乗ってもよいバス」と「そうじゃないバス」があったってことです。

20歳前後の多感な時に、ずいぶんこの問題について考えたし、その後の人生でも考えてきたから、ちょっとうんざりしているのです。


3.この現状がそんなに嫌なら、そうでない国に行けばいいんじゃないかって思う

すみません。そりゃ、それが現実的でない人が大部分だとは思いますが、世界には日本よりは格差の少ない国もあります。この現状が嫌なら、そういう国に行く選択も可能です。少なくともワタクシは、その道を行くチャンスはあったけど行かなかったので、文句を言うのは違うのかな…と。

 

また、いわゆる「バリキャリ」の方々がこぞって海外に流出すれば、国も対策を考えるワケで、現状が改善される可能性が高くなります。
でも、女性の頭脳流出とか人材流出とか聞かない、ってことはやはり、この現状が居心地がいいってことの表れなのかなと思うのです。

 

4.平等で格差のない状態が一人一人にとって幸せかっていうとそうでもなかったりする

見出しが長い(笑)。

ワタクシはここが格差が解消されない一番の源ではないかと考えています。

なんとなくではありますが、男性は仕事をして給料を稼ぐことが、その人自身の幸せに比較的直結してると思います。

一方で何が女性の幸せか?

という問いに対する答えがきっと個々人でばらばらなのです。

ワーキングマザーの生活って、結構悲惨だったりします。私なんか生きてるだけで、子供を死なさないで大きくするってだけで、すごいしんどかったです。

そんなにして働いたのに、さほど評価もされない上に、子供との楽しい思い出も少ない。

今や子供が巣立った私にしたら

あー子供とオーストラリアに行きたかった!

とかいう後悔があるワケですよ。

今の日本の雇用条件の現状だと、そういう意味ではパートがちょうどいいのかな。

ということで、これで格差が解消されて女性も働くのが前提という社会になることが必ずしも一人一人の幸せな人生に直結しないように思います。

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まあ、そんなこんなで、このブログではそんなことより、

じゃあ、ここでどう生きるか

について考えたいと思います。

仔羊おばさん