私世代が書かずして、どの世代が書くというのだ?
西城秀樹さんの偉大さを。
カッコイイ!
ワタクシめの小学校、中学校、高校時代を通して、随一の「カッコイイ」アイドルだったのは間違いない!
クラスに、熱烈なファン、いたなあ。下敷きからなにからヒデキのを持っていて、部屋にはポスター貼って。学校でもキャーキャー言って。
レコードの時代。発売のたびに買う。早ければ1~2か月で、遅くても3~6か月で必ず新曲が出る。
ブロマイド、と呼ばれる写真。
「平凡」「明星」…アイドル雑誌のタイトルです。二誌あった。
それ以外にも「小学一年生」から「小学六年生」。で終わらずに「中一」から「蛍雪時代」まで、小学生、中学生の学年別雑誌もあった。
そんな雑誌の表紙にも中にもアイドルのページは必ずあった。
どこまで本当だったかわかんないけど、好きな食べ物から好みのタイプの女性まで各アイドルのプロフィールも載ってて。
「傷だらけのローラ」
絶叫型の歌い方が、子供だった私たちにはとても面白くて、「いちびり」なクラスの子がマネして歌ってたなあ。
「西城オデキ」とか言うと(失礼!)、ファンの子が怒るので面白くて、怒れば怒るほど面白いから「オデキ」って揶揄してた(ごめんなさい!)。
50代の今になって、当時の秀樹さんの歌を聞く。テレビで見る。…と、ルックスの良さもさることながら、その、
声! 歌唱力! 声量!
に圧倒されます。クラスの子が真似した、「ローラ! ♪」の絶叫
ですが、ほんとにうまいです。
今のアイドルはグループで、束になってかかってくるけど、当時は一人で全部背負ってたんだな。若いうちから大人に囲まれて。
そんな中で、歌もヒットしたけど、ドラマもCMもどの分野でも
「西城秀樹の代表作」をきちんと残した
万引きとか麻薬とかと無縁で、
まっとうな大人になってくれた!
アイドルも成長して、大人になって、「アイドル像」からの脱皮って大変だっただろうな。
私のこのブログは、「転職」をキーワードにしてるのだけど、アイドルからの脱皮って、ちょっと転職に似てるかも。
ファン世代がおおむね結婚して家庭を持つまで、アイドルは結婚も家庭を持つことも自粛。
西城秀樹さんは40代になってやっと結婚して、お子様にも恵まれて。
ファンは、アイドルが個人的な幸せを持つと心からほっとする。ああ、ほんとよかった、と思える。それは、アイドルが人生の夏の時代をファンに捧げてくれて、ある面「犠牲」にしてくれたことをわかっているから。
私が個人的にうれしかったのはサッカー、Jリーグの川崎フロンターレの夏のイベントで「Y.M.C.A.」を歌ってくれてたってこと。
小さい子供からじーちゃんばーちゃんまで歌えて踊れるのがイイんですよ!
今、時代の趨勢もあって、そういう歌がなかなか出てこない!
私はファンではなかったけど、心からご冥福を祈ります。
熱烈なファンだったクラスメイトは、今はその名前も忘れてしまったけど、きっと東京、青山の葬儀場に行っていたと思う。
素晴らしい方でした、西城さんは。間違いなく。
仔羊