50~60代女性の転職 from55life

長年のワーキングマザー経験から綴る今

2025年の3冊

今年、結構本を読んだ。

 

というベストセラーがあるが、ワタクシは仕事の昼休みに本を読む習慣があるため、仕事をしているほうが本が読める。

今年は初夏・初冬の短期仕事以外に、8月下旬から10月末にかけて電話案内のバイトをやったので、結構本を読んだ。

で、特に印象が残ったのがコレ↓

海外の文学賞である「ダガー賞」(翻訳部門)というのを獲得したことで話題になって、絶対読みたいなと思っていた。

で、実際読んでみて、いやーこれはマジ

すいすい

2日くらいで読めてしまった。

もともと文庫本の中でも薄っぺらい部類に入るんだけど、読み始めてあっという間に引き込まれて、かつかなり読みやすくて始業前と昼休みの時間だけで2日で読了。

そんなことってある?

( ゚Д゚)

てくらい早く読み終わった。

今年読んだほかの文庫本は、この本の3倍の時間はかかっているので、別にワタクシの読む速度が上がったとかそういう話ではない。

文字通り、読みやすくかつ感情移入しやすくかつ引き込まれてしまう1冊だったのだ。「ミステリー」だと聞いていたけど、ん?

ミステリー?

うん……ある種のミステリーなのかな……。

私にとってミステリー?を感じた個所は1か所だけだったけど……。

あと、もう一つの疑問点は「ババガヤ」って何? なんで「ババガヤ」?

(。´・ω・)?

と読了後思って、即ググり「あーなるほど」と納得……。

 

「バイオレンス」はある。

確かに、確かに、ある……。

でも、主人公のバトルは、本来なら「弱い側」であるはずの者が、圧倒的に強い相手に向かっていく話なので、あっという間に感情移入して手に汗握って読み進める内容になっている。

この作品のテーマが気に入るかどうかは人によるのかもしれないけど、短くてさらっと読めた割に、読後は

ううむむむ

と、うなってしまった。

印象に残ったベストワンと言っていい。

これは人にも勧められる。

 

2冊目はこれ

 

実は日本語で読んでいない。

原著を中国語(一部会話は台湾語)で読んだ。

中国語でもわかりやすい作品というのはあって、そういうのだと読める自信もあるのだけど、これは探偵のシリーズものの2作目で、そうそう簡単とは言えないから、読んでしまえる自信はあまりなかった。

しかし読んでみたら結構面白く読めたので、長年(足掛け36年くらい)中国語の勉強をやってきてよかったなと思った。

千里の道も一歩から

と言うけど、ほんとにそうで、上達を実感した。

それにしても、台湾社会も変わった。

主人公はパニック症に苦しむ私立探偵なのだけど、もうその設定がワタクシがいた頃の台湾からは考えられない。

「台湾好き」の方に勧めたい1冊ではある。

 

3冊目も特にお勧めというわけではない。

 

これは、1回目は挫折した。

登場人物の名前が似てて、誰が誰かわからなくなったのが一つ。

登場人物が誰と寝たとかそういうのが繰り返されるので「ぐえ。つまらん」となったのが一つ。

字数がやたら多い。

メタファーらしきものがよく出てくるけど、それがまたわからん。

比喩なのかな?何かの暗示なのかな?

私はもう「ばーさん」であるため、そういうのはもう興味がないのよ……。

で、2回目は「これは次から次へと男どもがひたすらやらかす話なんだ」と自分に言い聞かせ、苦痛でも読み進めることにしたら、なんとなく後半まで読むことができ、そのころまでには名前の問題にも慣れ、判別できるようになっていて最後まで行きつくことができた。

つまりこの1冊は前述の「ババガヤの夜」とは正反対に、読むのにやたら時間がかかった。

あんまり楽しい読書体験ではなかったし、感動とか衝撃とかあったのかどうかもわからん。

とはいえ、なぜ作者のガルシア・マルケスノーベル文学賞を受賞したのかはわかります。

確かに、これまで私が読んだ全ての物語や小説と世の中の描き方が全く異なるというか、視点が異なります。視点が異なるので、歴史を俯瞰して考えるとき、「そーいや時代の変遷って家庭目線で見たら結局こんなもんかもしれんな」と思ったり、文明の意味のなさについてちょっと考えさせられたり、出てくる人出てくる人がほぼ全員(「ウルスラ」という女性を除く)愚かに生きるというか愚かな部分しか書いてないから、ものすごくもやもやする。うまくいきそうになったら、急にうまくいかなくなるし。

新しい文学体験をしたというのは言えそうです。

この作品は「マコンド」という架空の村を舞台に、かつ「アウレリャーノ」とか「ホセなんとか」とかいう名前の一族の物語です。さっき書いた「ウルスラ」という女性は最初は妻として、その後母として描かれていきますが、この女性だけがまるでどっしりした岩か山のように動かない存在で、かつ、ひたすら長寿で(これも何かのメタファーだと思うんだけど、さて、でも、そう言い切っていいのかどうか?)働き者で、ほんま、いつ寿命くるのかなと思いながら読み進めることになるわけなんです。

最終的には彼女にも老いがやってきて、死も訪れるんですけど(きっとそれも何かのメタファーだと感じます)、そうすると、「あれ?この物語はどこに向かって進んでいくのだ?」ってさ……。そう思うのは私一人ではないと思うな……。なんか、そういう構成だもんな。

 

ともあれ、最後まで読めた自分を褒めたい。

 

すみません。

人にお勧めするとしたら

「君たちはどういきるか」

は予想外に良い本だったから、この本は安心してお勧めできるな。

 

皆様、よいお年を!

 

仔羊おばさん