皆さまお元気ですか?
ブログの更新がずっと途切れておりましたが、ワタクシは元気です。
この間、高齢者ドライバーの免許返納について、特に深く考えさせられておりました。
というのも、2013年に他界した父の晩年を実際に体感した者として、これってそうそうイージーに「もう運転したら危ないから返納」とコトを進めるのは容易なことではないと実感しているからです。
で、YouTube動画や新聞で日本の都市や地方の現状について関心を持ってちょっと学んでみたりもしました。
考えるようになったきっかけは下記の交通事故です。
浜松で起きた交通事故で、小学年生の女児が亡くなられました。
車を運転していたのは(またも)高齢者。
静岡県警本部長が浜松の事故現場視察 高齢者に免許返納など呼びかけ
もちろん、以前には東京(池袋でしたよね?)で起きた交通事故もありました。
交通事故は誰が遭っても心が痛いものですけど、特に幼い命、また子供さん方の命が奪われるのを見ると、本当に涙が出ます。
親御さんの気持ちを思うと、ひたすら悲しいです。

で、ニュースを見ると、事故の危険性が高まってる高齢者が車の運転を続けている現状に大いに問題があるのだから、免許を返上してほしい、いや返上すべきだ、という意見が出てくるのは当然のことです。
だけどもコトはそう簡単にはいきません。
ワタクシの父は免許は返納はしませんでした。
けど、なくなる前の半年くらいは運転が危険な状態になり、出勤時には社員さんに送り迎えを車でしてもらっていました(超のつく小企業の社長でした)。
当時は「フレイル」という言葉も概念も今ほどは浸透してなかったと記憶するのですが、ワタクシの父は70代後半で急速にこの「フレイル」が進んでいたと思います。
特に、車で出かける習慣は高齢者のためにあまりよくなく、気づかないうちにフレイルがすすみます。
歩けなくなるんです。
歩けなくなる前に、まずは人の歩くスピードについていけなくなります。
でも、車で出歩いているとそれに気づきにくい。
で、一挙にフレイルが進んだ後は、車がないと自分の行きたいところに行けなくなっています。
とすると、免許を返納するためには
歩けるうちに車を使わない徒歩生活に慣れておく
ことが大切になります。
そうです、
5、60代の頃から徒歩中心(公共交通利用)の生活に移っておくってことなんです。
けれどそれがそんなに容易でないことは誰の目にも明らかです。
まず、東京、大阪の中心部、京都の中心部以外の地域では、車で移動する町の構造になっています。バスという選択のある地域もかなりあるとはいうものの、本数問題があります。人口の少ないとこだとバスも本数が極端に少なかったりする。
車は必需品であって、外出の要になっているというわけです。

だったら買い物は宅配を利用すりゃいいじゃないか。
みたいに考える方も多かろうと思います。
でもそれではフレイルや老化が一気に進んでしまいます。
バスは本数が少なかったりしますから、「オンデマンドバス」のように安価で利用できる、本当にタクシー代わりに使えるようなバスが必要かなと思います。どこか近所まで歩かないといけないところに来るもののほうがいいかなと思う。本当に足が不自由になるまでは「どうしても歩かないといけない」状況は大事です。
タクシーも何人かで乗るならそう高くもつかないかもしれないので、ご近所さんで週に何回かはタクシーに来てもらうようにするとかいう方法もあるかもしれません。
また、移動スーパーが近所に来てくれる(毎日がいいけど……)システムも望ましいと思います。
スマホやパソコンでポチる方式の買い物は、間違ってポチる確率が高い。
サイズ違いとか品目間違いとか数量間違いとか起こった時に返品とか交換とか大変です。
実際に手に取って、そして移動スーパーの店員さんに(例えばマスクのサイズとか)「本当にMでいいんですか?Sサイズもありますよ」と教えてもらうみたいなやり取りのある買い物のほうがなんぼかましです。
もちろんそれって、実際に店舗で買い物しても同じようなミスが起きるでしょうけど、対面で誰かと話をすることも高齢者にとって大事です。
そういう整備がない現状で「免許返納」といっても難しい。
杖をついてやっと歩いている人の杖を奪うような残酷なことになってしまいます。
あるいは、家族や地域の「外出サポート」が常に受けられるような環境を税金でまかなうか……。
そういう環境整備もなしに「免許返納」は難しいです。
一方、お子さんがなんとか安全に交通事故に遭わないように……、という視点で考えると、これは道路の整備に尽きるかなと思います。
徒歩、自転車の道と自動車の道が「ほぼ別」というくらい道を作っていくか(あまり現実的でないってわかっているけどさ……)、あるいは歩行者用だけじゃなく、自転車用にもガードレールを作るとか。
これもメンテナンス含め考えると現実的ではないけどさ。
でも、何年もかかるかもしれんけど、そういう比較的安全な道を整備できていけば、みんなが助かるかなと思う。
そういう道路の整備が整う前に、人がタケコプターで移動する時代が来るかもしれんけど。
「空飛ぶクルマ」もあるんでしょうね。
でも、落ちてきたら怖いやん……。
(◎_◎;)
仔羊おばさん