50~60代女性の転職 from55life

長年のワーキングマザー経験から綴る今

夫婦別姓「棚ぼた」で……

選択的夫婦別姓の問題が、先の衆院選でも争点の一つになっていました。

でも、これってものすごい重要な案件(例えば「103万の壁」とか「憲法改正」とかだと全国民を巻き込んでの上へ下への大問題となる)に比べると、今すぐどうこう、という問題ではなさそう。

「何言ってんの!緊急だよ!」という方、ごめんなさい、許して……。

<(_ _)>

猫 緊急 に対する画像結果

まあ、ワタクシの観点では「これ絶対!」と考えている人はまだそんなに多くないのかなと感じます。

私自身はなんと「棚ぼた」で夫婦別姓を30年前に手に入れてしまったため、与党やその他の方の「選択的夫婦別姓反対」の主張が全く腹落ちしません。

 

そもそも、私はごくごく平凡な一国民でして、子供のころから「将来結婚したら自分の苗字は変わるもの」とこれっぽっちも疑わず育ちました。

何なら、世界中の国がそういう制度だろうぐらいに思っていました。

 

で、ですよ。

長年の独身生活に別れを告げ、ついに婚姻届けを提出する日がワタクシにも訪れたわけです。

猫 結婚 に対する画像結果

市役所に書類を提出。

証人は誰に頼んだったっけ?

もう覚えていないなあ。

でも、これで正式に夫婦なんです。

夫はもと留学生で中国籍でしたから、中国の方にも婚姻届けを出し、日本の方にも出すということです。

すると市役所で

「外国の方と結婚ということでしたら苗字は変わりませんので、苗字の欄は(どっちのせいにするか書く欄があった)空白にしておいてください」

はあ?

( ゚Д゚)

市役所の方は続けました。

「姓を一緒にしたかったらそれもできますので、こちらに行って手続きをなさってください」

法務局(の出張所?だったかな?)がどこにあるか書かれた紙を手渡されました。

場所は市役所の隣? かあるいは敷地内か、あるいはごく近所にあるような印象でしたかね。

 

ワタクシは、結婚式のあれやこれやですっごいその頃忙しく大変でした。

なんかこれ以上あっちに行ってこっちに行って……までして同姓にしたいと思いませんでした。

夫の姓だとなんか売れない演歌歌手みたくなるしさあ……

すみません。この言い方で傷つく方がいらっしゃったらごめんなさいね。

でも、正直な本音でございましたわよ。

だから、ワタクシは「これ幸い」と夫婦別姓の道を選びました。

棚ぼた

でした。

だからですね。

なんで日本人同士だとこれが別姓にできないのかは、私にはわかりません。

外国人だったら別姓でのうのうと泳がせてきたくせに、日本人同士にはその自由は与えない。

「選択的」とは、同姓にしたければできる、ということなので、自分の苗字に嫌な思い出があって、結婚を機に変えたいというなら変えられるわけだし。

 

まあ、結婚した時、別姓だからどうこう、ということは何もありませんでした。

その後、日本語学校の教師歴が長くなって、責任が重くなるにつれ、日本人の姓であることは結構重要なことになりました。

夫が中国人だと「だからあの先生は中国人びいきだ」と言われる可能性もあるから、夫が中国人だということは学生には隠していました。

別姓はそういうメリットはありましたかね。

 

後日、夫が帰化する際には日本人同士になってしまったため、姓を同一にしないといけなくなりました。

その時は子供が二人いて、日本姓つまりワタクシの苗字にしていましたから、夫が私の苗字にする、と言ってくれ、結局私の苗字で全員暮らしています。

婿養子のような感じですな。

( ̄ー ̄)

 

まあ、改姓、という時に「必ず男性側の姓」と考えてる時点でまだまだ差別的ではありますね。

 

あと、付記しておくと、中国は結婚しても別姓が原則です。

どっちかの姓に統一、ということはないので、夫も夫の家族も別姓だからどうこうは思わなかった。

うちの家族は我が家の苗字だったから、父も内心はうれしかったんじゃないですかね。

 

まあ、そんなこんなで夫婦別姓を30年前にあっさりと、望んでいたわけもなく手に入れた人間がここにおります。

 

結婚相手が外国籍なら「別姓どうぞ。同姓にしたければその方法もあります」

日本人同士なら「どっちか選べ」

 

うーん。腹落ちせん。

日本はおかしいぞ。

 

仔羊おばさん