タイトルの「〇〇」に何を入れたらよいんかは、まだ考慮中。
また「日本」と書いたのは、「日本」であって「日本人」ではないからです……。
ワタクシは長く日本語教師をやってきました。
20~30代と40を超えてからのトータルで25年。
そんなワタクシの目から見て、そう、ここんとこ「えらい待遇ちゃうやんか」
( ̄ー ̄)
と、内心もやもやしてました。
それを、ついにあの朝日新聞さんが記事に挙げてくださった!
やっぱ新聞は掘り下げていくよな。
そうなんです。
ウクライナから戦争で逃げ出している方々をサポートするのに何の異論もありません。
いまんとこ、日本語を学んでいたり、かつて日本に滞在してたり、日本に親族がいたりという方を中心に受け入れていて、「日本も温かい受け入れをしている」と、なかなかの好印象を抱いています。
しかし一方で、この記事にあるように「欧米以外」の国出身者にはどうなん?
( ̄д ̄)
って思いが。
そういう面では、「日本」って結構非情ですよ。
いやほんと。
先日は映画「マイスモールランド」を見て来たんです。
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この映画を見ると、日本人であることが恥ずかしくなるもんな。
映画作品としての良しあしは横に置き、これは日本在住の「クルド人難民」の在留許可が更新されずに、起きる悲劇を描いています。子供たちは日本育ちで、小さければ小さいほどマインドが日本人化し、日本以外の国で生きてくことは考えられないし、親世代のように日本での暮らしに苦労はありません。友達とも完全に混じってるように描かれていました。
「国家」というものを持たないクルド人難民こそ、同情されてしかるべきだし、上記の記事にある「アフガン難民」はウクライナ避難民とどこが違うの? と問われればそこには日本人の本音も透けて見えます。
いろんな要因はあるんだけど(合理的なものも含め)、やっぱり「欧米はOK、それ以外の弱小国には関心薄い。よって
援助したい気持ちも薄い」
でも、じゃあ、難民受け入れに積極的になったとした時のことを考えてみましょう。
長らく外国人留学生やいわゆる外国人に接してきたワタクシからすると、そして一人の市民であるワタクシからしても、「日本人」が大量の難民を受け入れるほどに国際化すると、個々人が生活で疲弊してしまうのが目に見えてしまいます。
映画でもクリーニング店の人が「何度言っても……」って困り果ててたもんな。あれを、当人が守るようになるまでとことん付き合う気持ちがないと。だけどきっと疲れちゃうだろう。
よくテレビとかで「日本ももっと難民を受け入れるべき」って気軽に言ってる人がいますが、同居したり同僚として付き合ったりした経験があった上での発言ですか? と聞きたいです。
また、過去にものすごい残虐な犯罪の犯人が外国人であると発覚した時、各党のマニフェストで一斉に「外国人の在留資格厳格化」取り上げてたもんな。
それが日本人の本音だと思うんです。
ワタクシの夫は元外国人で、一度職場いじめに遭ったことがありますが、その背景に「自分はずっとこの国で生まれ育って不遇な人生を送ってきたのに、海外から来て学歴を得、結構な職にもありついた外国人に対するやっかみ」がなかったとは思いません。
夫にしたら「貧困と闘い、苦学してやっと手に入れた処遇」といっても、それよりも環境に恵まれてこなかった日本人も大量にいるわけで。
一方で、万引きや窃盗、暴力が常習の外国人、いやそこまでいかなくても「自分の守れないルールは守らないでいてもそれほど罪悪感は感じない」人が外国人だった時に、「日本の入管何やってんねん!」と思ったりはしませんか?
私は、自分の勤めてる日本語学校に「万引き常習」がいて捕まった時、その学生を退学処分にもせず、講師室でずーっと預かった(それも理由は先生たちに公表せず)ことがありました。
後で事実を知った時、さすがにこのケースは一発レッドで退学処分(すなわち帰国)でもよかったのにと思いましたよ。
映画の主人公は「清く正しく美しく」を絵にかいたような可愛い女子高生ですから、ものすごい同情心が湧いてきますが、「そうじゃない人」だった場合、受け入れる気持ちが薄くなるのは人として当然かもしれません。
まあともかく、ウクライナ人に対しては「すごいなこの受け入れ態勢は!」と驚愕してるワタクシです。
ワタクシの意見まとめ。
他の、「地図のどこに国があるのかよく知らない国」については「日本」は結構非情ですよ、そこは反省したほうがいいんじゃないですか。
同情すべき現状にある隣人は、でも実はたくさんいます。その方々への
冷淡
については、認識したほうがいいと思います。
(自省含め)
仔羊おばさん