50~60代女性の転職 from55life

長年のワーキングマザー経験から綴る今

息子に「無理せずあんまり働くな」と言われた話

さて、ワタクシには息子が二人いる。

上の子はもう社会人で働いている。どうやら結構な「社畜」状態のようである。

先日会った時に「上司にはたまにガツンとかましてやれ!」と、自分にできないことを息子には言った。

かつて「プライド高い君」が「ガンガラ上司」に対して取っていた態度も、今にして思えば一人の人間としては、あのくらいでもいい加減だったと思う、このごろなのだ……。

しかし、当人は「ガツンといっても上司からはさらに倍にも3倍にもなって、もっとすごいのがくる」などと言っていた。太刀打ちできないらしい。

思うに、上の子の仕事ぶりって私に似てるな……。変なところが似るな……。

顔も理系であるところも私には似ず、夫に似てるのに。

ちょっと卑屈なその働きぶり、やたら長時間頑張ってしまう癖、自分の姿を見るようで反省した。

昭和の勘違い上司には、たまにはアッパーカット食らわしたれ!

が、今の私の考えだ。旧世代の遺物はさっさと撲滅させるに限る。

猫 親子 に対する画像結果

ところで、その時、上の子に言われたのは、

「もう無理して働くな」ということだった。

メルカリでぼちぼち何か売るとかでいいんちゃうかと言っていた。

たぶん本音では、本人がそういう「のんびり」を求めているのだろうな、と想像した。

下の子は、統合失調症の方はかなり回復してきて、最近は奇々怪々な言動はなくなってきている。

また、趣味もちょっとは楽しむようになってきて、友達と連絡を取ったり、徐々に人間に戻りつつある感じだ。

 

まあ、夫にも常々言われていた。

そんなに働かなくていい。苦しい仕事をしなくていい。

 

ほんと、今思えば何をあんなに頑張っていたのだろう?

学生の日本語能力試験の合格率など、教師があがいたところでしれているし、校則違反した学生に「反省させろ」とか、

反省なんか、ほっといてもする時はするがな。

もうちょっとのんびり働けばよかった…。

でも、そういうのって許されないんだよね。

なんで合格率こんな低いんだ?

とか

なんでN2じゃないんだ、N3なんだ? ウチの学校の目標はN2だろうが⁉

とか。

教育の世界にも「成果主義」を入れると、確かに教師はがんばるようにはなるけど、教育の大事なところは無視されてしまうのも事実。

日本語教育機関だったら、「せっかく日本に来た」っていうところとか、「日本に来て出会えた幸せ」とかにフォーカスできたら留学生活もいいカンジで過ごせそう。

公立の小学校だって中学だって、点数を追いかけることに主眼を置くようになったら、きっと学校の楽しさって薄れちゃうんじゃないかな。

仕事だって「今日もみんな元気に出勤できてよかったね」ぐらいで100点だったら辛くないのにな。

そういう牧歌的な世界だったら皆幸せになれるのにな。

事故とか災害に遭って初めて、そんな日常の幸せに気付くんだけど、では、事故や災害や病気にならないと幸せに気付けないなら、私たちの社会は一体、何なのだろう……?

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仔羊おばさん