3月に仕事を辞めてから、徐々に自分のココロも癒されてきて、ずいぶん普通の精神状態になってきたという実感があります。
今思えば、日本語学校の専任として働いていた18年くらいの間、かなり無理をさせられていたと思わざるを得ません。
でも、一人の働き手として、会社から切られずに仕事を続けていくには実績も挙げなければいけないと、ずっと思っていて、必死に頑張ってきました。
子育てもね。
出来るだけのことはしたつもりではあるし、でも、中途半端だったかな、と遺恨を残している。
で、残した割には出世したわけでもないし、すばらしい、誰からも尊敬されるような成功したキャリアウーマンになれたわけでもない。
成果主義で社員を評価するのは、公平だからいいんでしょうね。
でも、ワタクシは、子供を育てながら働いている社員と、そうでない社員とで一斉によーい、ドン!で競争するのは無理があるとずっと思ってきました。
もちろん、独身であったとしても親を介護してる場合もあるし、ほかにもそれぞれ家庭に事情もあるだろうし、言い出したらきりがないというのもわかります。
でも、その「公平」な競争はすごく過激だった。
ほんとしんどかった。
ワタクシの業種だと、家に持ち帰りの仕事と言うのが常時あって、そういうのだと同僚との競争で自分は不利だと感じていました。
ただ、言えなかった。
そして今、閉経後初めてわかったことなのだけど。
閉経前、私は20代のころから結構な貧血でした。
また、しょっちゅう結構な頭痛があった。
でも、当時は、世の中の人はみんなこれくらい頭痛を感じながら生きているんだと思い込んでいました。
50歳少しで子宮筋腫の手術をして閉経後、その貧血も頭痛も消えた今、よくあの状態で文句も言わず働いていたな、と思います。
やはりこれまでの日本の一般企業の雇用環境は厳しい。
ものすごく仕事に集中し、没入できる人には評価も正当だけど、
同じくらい働くことが無理な人も多いし、今後はもっと増えるはず。
そういう意味では、保育の時間を長くする方向より、勤務時間を短くする方向のほうが大事だと思う。
人間らしい時間を持ちながら、競争+競争じゃなく、まあまあの緩やかな競争、持久走的な走り方で働ける環境の整備のほうが必要じゃないか。
最近はそう考えています。
でも、自分は偉くないから、そういう企業を創る側の人間でないので、ちょっと悔しい。
今の私なら、きっといい企業が作れると思うのに。
( ̄ー ̄)
仔羊おばさん