50~60代女性の転職 from55life

長年のワーキングマザー経験から綴る今

京アニ放火事件からー賃金と仕事の意義は比例するわけではないー

アニメーターの皆さん…

私は日本語教師として、長年働いてきました。

今回の京アニの放火事件で、昔よりは今はア二メーターの皆さんの待遇はよくなっているんだな、と知ることができました。

それでも、高収入の職種でないことも事実ですね。

 

日本語教師は、身分の安定しない「非常勤」でキャリアをスタートさせることが多いです。

そこで多くの教師は振り落とされてしまいます。

そうです。

低賃金職種のくせに、日本語教師って誰でもできるかというと、向き・不向きがあって「誰でも」ってわけにいかないんです。アニメもそうですよね。

それで何年か頑張って専任にしてもらい、主任になり…となって初めて、人並みの収入と保険加入、安定した身分に至ることができる、という構造です。

アニメーターの世界はどうなんですか?

似たところも似ていないところもあるでしょうね。

でも、仮に賃金的に恵まれていない職種でも、アニメーターの皆さんの仕事が、他の仕事に比べて、何か劣っているということはありません。

今回の京アニの放火事件では、世界中の方から慰霊のメッセージが届いています。

この点、世界を市場にしているアニメと日本語教育では、日本語教育のほうが立ち遅れていると思わされ、ちょっと悔しいです。

こうなって初めて皆さんの仕事への評価がされた、というのも残念なものがありますね。

でも、やはり日本語教師の世界とアニメーターの世界は共通項は多いと思います。

どこか「職人」的な世界なんですよね。

 

アニメは10代や20代前半の青春時代の方々に寄り添って、人生を支えます。

日本語教師も「外国人」という何ともざっくりしたひとくくりの人たちを日本で生きていけるようにする、という使命を持っています。

仕事にただ金銭的な見返りを求めるよりも、何か社会に貢献したいんだ、とか

外国人に親身になって支えたい、とか

世界平和に貢献するのはこれだ!

って思ってたりします。

そういうことが原動力で賃金が安くてもこの仕事をやっています。

 

 アニメーターの皆さんもきっと、「これが自分の天職」って思ってらっしゃるでしょう。

私もおんなじです。

 

何とも言えず、悲しい事件でした。

 

ご冥福をお祈り申し上げます。

 

仔羊おばさん