さてヨシキさん(仮称)の退職理由の③です。
最大の理由は社のトップが嫌、とのことなのですが、これは同族会社なんかでは、いわゆる「社風」を形成する最大のものなので、これが嫌だと確かに続かないと思います。
私が、その創業者に対する印象がすこぶる良いのは、創業者お得意の「つるし上げ」に遭ったことがないからだと思います。
やはりと言うべきか、創業者(男性)も女性をつるし上げに遭わすことはあんまりないようです。
朝礼とかで「つるし上げ」を行うのは社員を緊張させるためだと思われます。
でないと寝ちゃうもんね💛
で、朝礼が講演会級に長いのは、社員がそうそう自己啓発を自分でしないからだと思います。その辺のとこが、大都市の一流企業や外資系企業に勤める「意識高い系」の企業風土と決定的に違うとこで、朝活してみたりとか異業種交流パーティーに行ってみたりとか、資格試験に誰に何も言われなくてもどんどん挑戦するような社員を抱えてる企業とは違うのです。
朝礼の時に社訓みたいなものを読んだりします。
最初、ワタクシも「こんなんビジネス書2,3冊も読めばいっしょやん」とか思ってました。
そのうち気がつきました。
社の大部分の方はビジネス書なんか読まないんだと。
それだったら社訓を言わされてもしかたない、そう思うようになりました。
で、講演会のような朝礼で幹部の方々かおっしゃるのも、大抵は自己啓発書とかビジネス書に書いてあるような内容とか、あるいはニュースネタです。
でも、くだんのヨシキさんはそうではなく、どっちかって言うと高スペックな方で、うちの会社にはもったいないような人材です。
今、彼はうちの会社に見切りをつけ、さっさと次の人生の扉を開けようとしているのです。
必死に引き留めるのは同僚の我々。現場。
きっと創業者も「いざ辞める」となるときっと必死になり引き留めにかかると思います。
私の勤める今の会社ってそんな感じです。
ふだんはこき使うし、ほめたりしないし、理不尽な扱いをしたりします。
創業者もそんな感じですから、社員は何の落ち度がなくてもつるし上げの対象になったりします。
ワタクシがヨシキさんがつるし上げに遭ったのを目撃したのは、留学生の入学式の時で、ヨシキさんはただ写真を撮っていただけなのに、あろうことか新入生、先生たち、その他スタッフの人たちの面前で写真の撮り方悪い!みたいなつるし上げに遭ったのでした。
そんなこんなで離職率の高い我が社です。
私の今の上司も、結構朝礼でたたかれてるみたいです。
で、その上司が部下である我々をまた叩くのです。
ハイハイ。
前職辞める時、実はこれくらいのことは覚悟していました。
想定の範囲内です。
でも人間なので、私も退職や転職を考えないわけではありません。
50代は、もう十分叩かれ弱いです。
叩かれてかれこれ30年、もうこれ以上叩かんでくれ、ってカンジです。
あるいは叩くんやったら一瞬にしてってカンジ。
そういやヨシキさんも50代やったな。
今日はヨシキさんの人生に幸多からんことを祈りつつ。
仔羊おばさん