私は、子育てしながら働いてきたので、どんな上司がいいかってそりゃ
定時に部下を帰してくれる上司
が、常にサイコー!!と感じていました。
とはいうものの、大学を卒業して就職した時は、まだ独身の頃も、やはり定時で帰れと言ってくれる上司はとてもありがたかった。
大学を卒業して就職した、最初の会社の上司を一人、紹介します。
まず、その上司の顔は、例えていえば「鬼瓦(おにがわら)」のようでした。
へへ。
(;^ω^)
この上司はスキーが趣味で、はまってて、冬になったら毎週のようにスキーに出かける趣味人でした。
私たちが勤めていたのは家電量販店で、通常、土日は休めないのですが、上司は自分の家族とスキーに行きたいがため、ひと冬に2回くらいは土日休んでました。
鬼瓦のようなお顔を精いっぱい温かみのある表情に変え、店長に「すんません!」とか言いながら。
この上司は、もとは「サービス」つまり家電の修理を受け持つ部門出身で、接客はほんとうまかったです。きっと、家電が壊れて激怒していたりいらついているお客さんのところに行き慣れてたからでしょうね。
私なんか素人に近く、買ったばかりの商品がうまく動かなくて、持ち込み修理対象商品を汗をふきふき店まで持ってきてくれたお客さんに「わざわざお持ちいただいてすみません」という、たった一つのねぎらいの言葉を言わなかったことがありました。
当然、お客さんは激怒されました。
まだ若くて、「人の苦労」というやつが見えてなかったんですな。
今なら、私よりはるかに若い学生に対しても自然に「ごめん」「すみません。わざわざ」の言葉が出るワタクシですが、苦労知らずの当時はそんなでした。
その時、この鬼瓦上司は飛んできてくれて
「へへ…へへ…たいへん申し訳ありません。へへ…へへ…」と手をもみもみすりすりしながら、なんだかんだ言って、お客様の怒りを鎮めてくださいました!
鬼瓦の顔を精いっぱい善人顔にして!
私を「あっちへ行け」と席を外させて。
その後で私は謝り、そして鬼瓦上司に教えていただきました。
「接客」というやつを…
「相手の気持ちになる」という基本中の基本を。
この上司の素敵なところは、自分が率先して休みを取ってくれたこと。
(部下も休みやすい)
いざとなったら、必ず体を張って部下を守ってくれたこと。
(自分も部下にそうしようと思うようになった)
鬼瓦のような顔でも愛嬌は作れることを見せてくれた。
(顔じゃないよ、心だよ ということがわかった)
なにもかもひっくるめて、尊敬できる上司でした!
家庭に居場所がある上司だった。だから、家族でスキーに出かけてらっしゃった。
そういや、部下全員引き連れてスキーに連れてってくれたこともあったな。
私の唯一のスキー体験です。
昭和の職場の関係って、どこまでもぬくぬくしてた。
(*^▽^*)
懐かしいな。
趣味を持ってる上司
好きなもののある上司
は、いい上司だと思います!
仔羊おばさん