50~60代女性の転職 from55life

長年のワーキングマザー経験から綴る今

仕事の楽しさ、苦しさと人生

 「好き」を仕事に

 ってセリフ、よくありますね。

 私もそういうのがいいと思って、若い時に日本語教師の道を選びましたし、今も「これが天職なんだ」と信じているわけです。

 でも、若い時は「好き」なことで働くんだ、と思ってやってましたが、出産して子供ができてからは、「仕事の位置」みたいなものがすっかり変わりました。

 仕事はもはや「好き」でするものではなく、「生活のため」にするものになりました。

 54で面接、55で転職した今の職場では、心の中に「世の中への恩返し」(できてるかどうかは別として…) (;^ω^) ってのが出てきています。

 

 ただ、「生活のため」にする仕事は、ただ楽しいだけのもの、自分が成長するためだけのものではなくなりました。そこから人間関係の苦しさも出てきたし、早く帰宅したいのに早く帰宅できない毎日が続くと、かなりそれがストレスでした。

 そんなに働いて(同僚はただでもっと働いていたけど)、別に社員への道もなかったし、ボーナスもないんですから評価もなかったわけです。

 「マイナスが付く」ことはあっても「プラスが付く」ことはない、というのはすごく悲しいし、むなしかったですよ。でも、その立場を選んだのは私だし、続けたのも私だから、文句は言えませんよね。(^_^;)

 それに、その14年でため込んだ経験が、今かなり生きていて、「この1年をどう走ったらいいか」とか「この海の泳ぎ方」とかが見えるので、それはそれでありがたいことです。<m(__)m>

 

 仕事って何?

 働くってどういうこと?

 (。´・ω・)? ハテナ?

 

 に対して私が最も納得がいったのが 

バカの壁 (新潮新書)

バカの壁 (新潮新書)

 

 に書かれてた、仕事って、「道のど真ん中に空いた穴を、とりあえず誰かが埋めないと困るから埋める作業」というものです。

 今も、心からそう思います。

 楽しいの苦しいのいうものじゃなくて、ともかく誰かがこれをしないといけないからやる、という人生観です。

 そうすると、向いてる向いてないとか「好きを仕事にするのが最もよい」とか贅沢なことを考えずに済むかな。

 仔羊