転職とくれば、履歴書は必須アイテムですよね。
私はこれまで結構な数の履歴書を見てきました。採用に携わることも多かったので…。
そこで、私のように持病を持っている場合、「健康」欄に「良好」と書くかどうか、大問題です。履歴書にウソは禁物、という大原則は守ります。これは、ウソがあると解雇されても文句は言えないからです。
私自身は、血糖値コントロールの良かった時代は「良好」と書いていましたが、今はそうでもないので、「〇〇年から糖尿病で通院中。病気による欠勤〇〇年間なし」というような書き方を心がけています。
あと、入職後はできるだけ早い段階で同僚に伝えます。これは、お土産の甘味に手をつけなかったり、ちょっとしたおやつを断ったりすることがあるためです。現職では、社長が社員の弁当を買ってくれる、という時に「油もんを避けているので、自分で買います」というのを伝えるのに、かなり強く主張しました。
その後はまったく摩擦なく勤められています。
すごい高齢化社会がきているし、多くの病も働きながら治療する時代だと思うので、こういう履歴書の欄も、もうちょっと書きやすくなればいいのにな、と思います。
あとは、「履歴書の書き方」とかに書かれている常識的なことを守って書くのが、履歴書は一番ですかね。
履歴書の時点で、たいていはその人の「実(じつ)」が見えるものです。
人の履歴書は客観的に見られるけど、自分のは客観視できません…私は。
たぶんそれは、履歴書に書かれていることが自分の人生そのものだからでしょう…。
それに、自分の履歴書だと、行間にいっぱい「過去の出来事」が詰まっています。
あーこの時子供〇歳だったよな、とか、親が入院してたよな、とか。
私だったら、台湾で日本語を教えていた2年間は、履歴書に書けばたった一行ですが、あの暑い空気とか苦労して中国語を勉強したことだとか本一冊くらいの経験が悲喜こもごも詰まっています。
ネットなんてなかったんだよ。
国際電話もホームステイの家からはかけられなかったんだよ。そんな時代だったんだよ。昭和天皇の崩御はこの時だったんだよ。
…天安門事件が起きたんだよ。
と、当時起きたことも、時代背景も、その一行が語っているのです。自分だけにそれが見えるもんだから、客観視は難しい。
ともかく、これから転職にチャレンジされる方がもし読んでおられたら、その成功を祈ります。
仔羊