今朝出勤の道を歩いていたら、横断歩道で、前を行く自転車から真っ白な落し物が。
おちましたよー
と声をかけて、その白いものを拾いました。なかなかおしゃれな、どこかのブティックの袋でした。拾って、止まった自転車のおっちゃんに、その白い袋を渡しました。
自転車の前かごに、一杯に積まれたつぶれた缶…荷台に積まれた段ボールなど…一目で、ごみを拾って、それを換金して生活してる人だとわかりました。
私がちょうど通りかかったその道路からほど遠くないところには、そういう人がたくさん住んでいる地域があります。
もとはホームレスも多く、冬にはよく凍死者が出ていた地区です。
行政の努力で、今はホームレスを見かけることもずいぶん少なくなりました、それでも、今の日本の中では底辺の生活に変わりはありません。
そのおっちゃんの年齢は、まあもちろん見ただけで正確に言い当てられるものではないと思いますが、60~70代に見えました。
白い袋を手渡して、私はそのまま横断歩道を渡って歩き続けました。心の中で
おっちゃん、がんばろな!
って叫びました。
今、私は職場ですごく孤立感を感じていて、心臓がすごくどきどきと動悸を打つことが多くなっています。もちろんそれは自分の感じていることで、冷静に分析したらなんでもないのかもしれませんが、人生でこんな動悸がするとか初めてで、ほんま50代って思いもよらんことが起きるなって思います。
でも、おっちゃん、がんばろな!って心の中で叫んだ時、それまでどうしても出なかった涙が、ちょっとだけ、ちょっとだけ出ました。
いろんな不遇な目に遭ってる人がいる。
私も、なんでこんな目に遭うのかわからないでいる。
でも、おっちゃん、あたしら、負けんとこな!
冬来たりなば春遠からじ
桜は私らのために今年もきっと咲いてくれる!
さーいよいよ明日は「彼女」がやってくるぞー‼