50~60代女性の転職 from55life

長年のワーキングマザー経験から綴る今

新年早々考えたー女子サッカー皇后杯決勝にみる男女格差ー

新年早々、ちょっと重いテーマを思いついてしまいました。

今日はちょっと長くなりそうなので、目次を立てます。

 

1 女子サッカー皇后杯決勝観客数推移

2015年 第37回 20379人
2016年 第38回  5329人
2017年 第39回  2683人
2018(2019) 第40回 6853人

 

2015年の皇后杯決勝は澤穂希選手の引退試合で、記録的な多さだったそうです。

ワタクシこと仔羊も、準決勝でINAC神戸が勝利した瞬間、速攻でチケットの手配をし、バスチケットも取って川崎の等々力競技場にはせ参じました。

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しかし、日本で最初のバロンドール受賞の名選手であったことを考えると、

10万人で見送らんかい!

(; ・`д・´)

って私は怒ってたんですよ。

2016年、2017年の落ち込みようは目も覆わんばかりなり…

今年はチケット代無料、ということもありかなり増えまして喜ばしいことでしたが、それでも少ないです。

 

2 男子サッカー天皇杯決勝観客数

2018年 第98回 50978人
2017年 第97回 42029人

…すみません、もうこの2年分で、さかのぼって調べる気が失せました。

ともかく女子とは比較になりません。

何倍やねん!て感じです。

 

3 男子サッカー 女子サッカーの質に差はあるのか

ここは、私見になります。

まずは、女子団体スポーツと男子団体スポーツの差についてです。

よく、女子のスポーツは男子に比べ迫力に欠ける、とか言う人がいますが、それは違うと思います。体力に差があるのは認めます。

けど、バレーボールなんかどうですか?もともと女子の方が人気が高くて、見てる人も多い種目ですよね。

何年も女子バレーボールを見ている目で、男子バレーボールの戦いを見ると、確かに

ドカーン!

ボカーン!

ウォー!

で、迫力はあります。

けど、あれれ?なんか期待してるリズムと違う…と思いませんか?

ワタクシは、この「リズム感」が違うのが女子スポーツと男子スポーツの違いの一つではないかと感じています。

だからといって、女子のバレーボールが男子より見劣りがする…なんて聞いたことありません。

残念ながら、「最初に見慣れたもの」にとっても左右されてるんだと思います。

サッカーに関しては、男子を最初に見慣れてしまうので、女子サッカーを見ると、

あれ?なんか違う。

と思ってしまうのです。

そういう観点からすると女子と男子を比べること自体、ナンセンスなのではないでしょうか?

 

4 不当に低い女子サッカーへの評価

そうは言っても、ワタクシは女子サッカーリーグは実際、Jリーグに比べ、まだまだだと思っています。

確かに競技生活を送る上でのハンデはあると思います。

選手がサッカーだけに専念できる状況にあるか、とかいうことですね。

でも、まだ伸ばせるはずです。もっと最後まで走り切れるサッカー、

フィジカル面で鍛え上げることはできると思います。

 

ただ、女子サッカーは世界との差は近い。

もともと女子スポーツは男子に比べてフィジカル面で人種間の差が少ない、と言われていますし、実際、日本の女子スポーツの活躍のしかたを見ていると、日本人に生まれてしまったことをそう嘆かなくてもよさそうです。

女子サッカーの世界ランキングで日本は第7位です。

 

一方で、男子の方は世界との差はまだまだです。世界ランキングは50代( !(@_@) )ですもん。

 

ともかく、たとえ女子サッカーの試合の見ごたえなどが男子に比べまだまだだとしても、観客数の差はあまりにもあまりです。

天皇杯の半分以下の観客数」ほどの差があるとはワタクシは思いません!

やはり世間の女子サッカーに対する評価は「不当に低い」と思います。

なでしこのサッカーの試合を見に行って、ワタクシがひしひし感じるのは、本当にサッカーを愛する人が見に来ている、という印象です。本当にサッカーを好きな人は知っているのです。女子サッカーの試合の価値を!

そして、女子の試合を見慣れてくると、男子の試合でゴールを外したりすると、「なでしこやったら、今のは決めてるで!」とか思う瞬間があります。

キーパーの体の大きさや反応の速さが違うからだという人もいますが、シュートが枠をとらえてるかどうかはそういうのと関係なく「度胸」の問題もあります。

そういうゴール前の落ち着きとか腹のすわり方などは、女子のほうが一枚上手だな、と思う瞬間も出てきます。

 

5 参考までに…Jリーグの平均入場者数

2018年Jリーグのホームゲーム平均入場者数を見ると、
(下記参照)
http://soccer-fam.jp/jleague-stadium-2018#a
約11000人から浦和の 驚異の( ゚Д゚)約35000人までとなります。
ワタクシがたまに行くガンバやセレッソの大阪組は大体18000人から23000人です。

 

それに対して「皇后杯決勝」が無料で6800人ってなんなんでしょう!

 

6 もしかしたら、女性社員への評価も似ている?

今日は、リキ入れて女子サッカー皇后杯決勝」の観客数からブログを書いてみました。

女性社員を評価するのは会社であり、上司であるのかもしれません。

あるいは顧客や取引先なのかもしれません。

しかし、その評価は大きく「世間一般からの女性社員への評価」に影響されているのではないでしょうか?

私が電気製品の小売店に勤めていた時、その店の中でワタクシは女子の中では売り上げトップだったのですが、ぽっと出の新人男子社員の売り上げの半分ほどでした。

その時、世間の厚い厚い壁をものすごく感じました。

「世間」って自分自身を含め、なんだかよくわからない人々の集合体。

得体のしれない一般ピープルの塊、です。

その価値観を覆していくにはまだ時間がかかるでしょう。

でも、とりあえずはなでしこサッカーの地位が上がること

正当に評価を受けることを今日は、心から願っています。

 

仔羊おばさん