50~60代女性の転職 from55life

長年のワーキングマザー経験から綴る今

生き辛かった経験② 食っていけない低収入

生き辛い…

という言葉を見て、「なんでなんで?なんで今の日本で生きづらいなんて言うの?」

と思い、「ほな私自身、生きづらいって思ったことなかったけ?」と自問したら、やっぱ結構あったんです。

昨日はそのうちの「思春期」について書かせていただきました。

そうひどい親でもないのに、「自分の親、最低」と思うところから、その生きづらさは始まっていました。

つまり、視野狭窄(しやきょうさく)。

他の親と客観的に比べてみたら、そうひどくもないのに、世間知らずで視野が狭いためにそう思い込んだんですね。

 

今日、書くのは「生きづら」かったんじゃなくて「うわあ、食ってけない!」という、

経済危機

すなわち

低収入

にあえいだ経験でございます。

 

そもそも、「日本語教師」という職業に就きたい、と考えたのがコトの発端。

 

だけど、この仕事って一足飛びに専任教員として雇われるほど、甘い世界じゃなかったんですよね。

当時は不景気も深刻でしたし。

そんな中、非常勤講師として働くだけだと、月の収入は平均で13万ー15万円くらい。

そんなだと保険料払って年金払ってしてると、生活は成り立たないくらいの額。

で、夏休み冬休みはまるで留学生と同じく、他業種のバイト。

だけど学期中は、授業の準備もあるし、そうそうバイトもできない。

朝ごはんは、職場に行ったら置いてある、誰かからのおみやげのカステラ…

なんてこともよくありました。

私の知っている先生の中には、「学生が休み時間にくれるパン」(学生もバイト先からもらってきてたものとのことでした)が一食分、ていう人もいましたよ!

 

そういう「お金がない!」時代は、夢とやる気だけはあったけど、ほんと、暗かった!

「いつか食べていけるようになる」っていう希望がなかった

 

思春期の生きづらさ、が「居場所のなさ」にあるとしたら、

おカネがない、低収入の生きづらさは

先行きの暗さ

といえます。

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…仕事、変われば、いいじゃん…

って、ことなんですけどね…

 

世の中、そういう仕事を選ぶヤツもいて、この世は回っているのですよ。

 

あと、結婚したばっかりの頃も、超どビンボーでした。

主人はまだ大学院生。

私が稼いで食ってたけど、日本語学校が倒産、貿易の会社に就職したはよかったけど、結局向いていない仕事だったから、役立たずで、職場の人たちからも社長からも疎まれて、ほんと、辛かった。

軽々に仕事を辞めるわけにもいかなかった。

(私の双肩に生活かかってたもん)

そんな中、妊娠もしてたし。そんなだから、ものすごく嫌がられていました。

このことはまた後日に書きますが、当時の職場いじめ?(なにかと目の敵にされてました)もこたえました。

主人の就職活動はうまくいってない。

自分は、この会社に長くいることは考えられない(だって職場いじめに遭ってたんだから)けど、続けざるを得ない。

トイレで泣いたこと、あったな…。

 

ほんとに、先行きが見えない

というのも生きづらかった。

胸のふさがる経験でした。

お先真っ暗

って言葉がありますよね。

でも、なんか、信じるものもあって、そこに光を見出していたから、その時期を乗り切れました。

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雲の上の太陽が見られるかどうか。

見ようと思えば、そこに太陽は見えるんだもの。

それを、見るかどうか。

 

ちょうど、会社の目と鼻の先に、かなり規模の大きいリハビリの専門病院がありました。

そこで、脳梗塞に倒れた方とかが、一生懸命歩く練習とかされてる姿を見てました。

帰り、会社のトイレには行きにくくて、よくその病院のトイレを借りたりしてました。

一人一人の患者さんの頑張り。

(; ・`д・´)

人は、どうなってもがんばることだけは、できる。

もしかしたら、もう私のようにすたすた歩けるようにはならないかもしれない。でも、そんな状態でも、前を向いて進もうとすることだけは、できる。

そんな患者さんたちの姿を見て、ちょっとだけその仕事を続けました。

でも、やっぱり続かなくて、結局は辞めました…。

とはいえ、今でもしんどいことがあると、その病院の周辺で訓練されてた方々の姿が目に浮かんできます。

 

今日のブログはなんか長くなっちゃいました。

でも、もしも50代まで生きてきた私の経験が、ちょっとでも励ましになればうれしいです。

 

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好きな言葉:

雲の上には太陽

 

仔羊おばさん