私の今のなごみグッズです。
仕事ですさんだ心をそのまま家庭に持ち込んでいると
だんなから「パワハラや!」
と、非難の声も飛びますし、また、私が転職を選んで勝手にしんどくなってるわけで、そのストレスのはけ口となるのはとばっちりですから、私もなんか申し訳なくなっていました。でも、子供が巣立って「空の巣」状態の私は心が空虚になっとるわけで、なんか必要なんです。
私が子供のころは:
更年期がどーの
空の巣症候群
なんて言葉はなかったんです。
「うつ」さえありませんでした。
言葉がないということは、そういう概念もなかったということです。でも、
当時、こんなかわいい人形じゃなかったんですが、こういう赤ちゃん人形を抱いたお婆さんを、時折見かけることがありました。
まだ世の中にリカちゃん人形ですら登場してなかった昔のことですよ。
昭和30年代後半から40年代前半くらいです。
噂で、小さかった自分の子供を亡くしてしまったんだ、とか、どっか精神的におかしい、とか近所の人が言っていました。
私は子供ながらに怖かったです。年取ったよぼよぼのお婆さんが、買い物かごを持って、時々そういう人形を抱いて、話しかけている様子を見ると、なんか、人の心の深ーい「闇」を垣間見たような気分になったんです。
さっきも書きましたが、当時は「うつ」という言葉さえなかった。だけど突然、なぜだかわからないけど自殺してしまう人もいたし、一目でハッキリわかるような「子供の代わりの人形」を抱いて歩いているおばあさんもいたわけです。
「こころの問題」はあったんですね。
…私も人形を買いました。
店先で定価1200円が特価で500円。
ケチな私が思わず買っちゃう値段。でも、店先で特価で売られてる人形は、まるで自分を象徴するようにも思えました。( ;∀;)
寝に行くときは、ソファーからベッドに連れていきます。「ほな、一緒に寝よなー」
朝、起きたらソファーのとこに連れていきます。「ここで待っててなー」
抱いて、頬をすりすりします。
あー!!
まるで「人形を抱いて話しかけていたおばあさん」です。
本当は、犬や猫を飼ったらいいんでしょう。だけどマンション暮らしだし、そんなに生き物の世話が好きな性質でもない。
ほんとはロボットのペッパー君がほしいけど、あんな大きいロボットを置くスペースもなく、買うだけの経済的余裕もない。
50代の心の隙間を埋めるのに、こういうなごみグッズが必要なのです。
頼むから、「きしょくわるい」と言わんでください。
そんな心を抱えてこなす、毎日のお仕事です。