50~60代女性の転職 from55life

長年のワーキングマザー経験から綴る今

ワーキングマザーは出世を目指すべき、でも目指さない理由②

 出世を目指すべきなのには理由が二つあります。

 一つは、人の上に立って、職場を改善しないといつまでもワーママにとって働きやすい職場にならないと思うからです。

 そりゃ、東証一部上場みたいな、東京に本社のある一流企業なら、もうすでに人事部に子育てや介護と仕事を両立しているような社員がいる会社なら、もう大丈夫かもしれません。

 でも、私の元いた職場では、「うちは産休ありませんから」の人事の一言で、妊娠したら辞める、ということが当たり前みたいに長らく続いていました。ただ、元職場の名誉のために付け加えておきますが、4年ほど前から産休が取れるようになったらしいです。私が辞める時、同僚が妊娠し「うちの職場って産休は2年前からなんですってね。びっくりしました」と言っていましたから。

 言っときますが、元職場はブラックどころか業界では大手で、法令順守を旨とする良い職場でした。だから、私もなんで「うちには産休ありません」なんて、そうも堂々と言えるのか、不思議でなりませんでした。よくはわかりませんが、よく議員さんに「産休がない」ということが報じられていますが、同じ理屈なのかなと思います。

 ただ、議員さんなら百歩譲って、きっと年収もそこそこあるんだと思うんですが…

 なんで日本語教師のような低賃金職種として有名な職種の者に「産休ない」の一言が言い続けられたのか、やはり不思議でなりません。

 おそらくは、ですが子供に恵まれて仕事を辞めたほうが幸せな生き方なんだと会社の偉い人たちも人事部の人たちも、現場の人たちも、私の上司や一緒に働いていたひとたちも、みんな信じていたんだと思います。

 実際、社員の人たちの給料はよいのか、奥さんが働いていると聞いたことはほとんどありませんでした。

 次回は、ワーママが出世を目指すべき、もう一つの理由について書きたいです。